スリムクラブ「フライデーに感謝しています」麻美ゆまのあなたに会いたい!〔前編〕

さて、今回の“あなたに会いたい”は、お笑いコンビの『スリムクラブ』さんです!『エンタの神様』や『M-1グランプリ』などで大活躍されたお二人ですが、昨年は例の“闇営業”問題で金銭を受け取っていたとして、無期限活動自粛に。現在は復帰されていますが、今回のコロナ自粛では仕事ができず、大変だったと聞いています。さっそく、いろいろと、お話を伺ってみました!
ゆま「ふだん、『週刊大衆』を読まれたりしますか?」
真栄田「めちゃくちゃ読んでいますよ~。この号も面白いねえ。女性もあれば武器の特集もあって、男の本能を、とことん刺激してくれますね」
ゆま「アハハッ。ありがたいです。ちなみに内間さんは……?」
内間「……(無言で本誌のグラビアを齧りつくように読んでいました)」
ゆま「あの~読書中に申し訳ないんですが、今回のコロナ自粛に関して、お話をお伺いしたいんですが」
内間「あ、すみません。えっと仕事がないので、ずっと家にいました」
真栄田「オンラインの仕事をしただろ。ファンの方とお酒を飲みながら」
ゆま「オンライン飲み会ですね! 私も何度かしましたけど、楽しいですよね」
真栄田「はい。ただ、こいつ(内間さん)が機械音痴で。Zoomをうまく設定できなかったんだよな?」
内間「うん。スマホでやったんだけど、なぜか画面が縦になるんだよね」
真栄田「だから“内間さん、画面を横にして”と言ったんです。そしたら、こいつ、自分の顔を一生懸命、横に寝かせようとするんですよ」
ゆま「アハハ、かわいい。オンラインって、より、その人の“人間味”が出ますよね」
真栄田「分かります」
ゆま「オンラインのお仕事以外では、コロナ自粛中に何か、されていました?」
内間「自分は本を読んでいました。相方からオススメされた本を」
ゆま「仲良しですね! どんな本ですか? 漫画?」
内間「いえ。自分と向き合う本です」
ゆま「え?」
真栄田「まあ、ちょっと、こいつのことを話させてもらいますね。こいつは小さいときから、お母さんが厳しくてね。といっても、お母さんの息子に対する愛情が強すぎただけなんですよ。たとえば、こいつが“野球をやりたい”と言ったら、“野球は不良がやるものだからダメ”となるんです」
内間「将棋をやりたいと言ったら、“お爺さんがやるものだからダメ”と(笑)」
真栄田「15歳までテレビも禁止されていたんです」
ゆま「確かに厳しいですね」
真栄田「そういう過去もあって、こいつは自分の感情を押し殺すようになったんですね。自己否定の塊で、自分の気持ちを言わないんですよ」
内間「自分は、“自分がおかしい”なんて思っていないんですよ。そういう環境で育ったから、それが当たり前だと思っていて」
真栄田「だから、お前、それではダメだぞって。今でこそ自己否定もマシになったけど、それでも2人でいるときは、メンタルに関する話をよくしているんです」
ゆま「意外です。私の中では『M‐1グランプリ』で準優勝されたときの面白いイメージが強いので」
真栄田「今から思うと、あの頃の俺はこいつをまったく信用してなかったし、過保護にもなってましたね」
内間「自分もネタと相方に頼っていただけでした。いつも相方に迷惑をかけていないか、心配で……」
真栄田「そう。こいつね、たまにボケるんですけど、ボケた後に、救いの目を俺に向けてくるんですよ」
■ひたすら金を追いかけるように
ゆま「そんな状況だったんですね。だけど、M‐1で準優勝された後は、大変だったんじゃないですか?」
真栄田「一気に人気が出て、半年ぐらいは滝に飲み込まれたみたいでした。だけど、その後、バラエティに出してもらっても、うまくいかない。俺もおかしくなっていてね。ある収録の帰り、タクシーの車内で突然、窓を開けて“わああ”と叫んだりしていました」
内間「自分はただただ無力で、“時が過ぎるのを待つ”と思っていました」
真栄田「気づくと俺は、ひたすら金を追いかけるようになっていましたね。あの事件も、まさにそれですね」
ゆま「闇営業事件ですね」
真栄田「はい。最初は、仕事を紹介してくれた芸人に対して、腹が立ちましたよ。でも違うよね。俺は自分の意志で行ったわけです。人のせいにしちゃいけない」
内間「自分は逆に、あの事件がなかったら俺たち、どうなってたんだろうと思います。今も、こそこそと闇営業していただろうね。精神的におかしくなりながら」
真栄田「そういう意味でも、闇営業問題を暴いたフライデーには感謝しています」
ゆま「なんか、もうウルウルきちゃった」
真栄田「すみません。真面目な話をして。もし、闇営業前の俺のままだったら……麻美さんみたいな美女を前に、“うへへっ”って舌なめずりしていたと思います(笑)」
ゆま「いやああ~! そんなことをしたら、このご時世、週刊誌に書かれちゃいますよ! これも週刊誌だけど(笑)」
真栄田「やだなぁ。昔、俺も女性に情報を売られて書かれたことがあるんですよ」
ゆま「え? 聞きたい!」
真栄田「あ、しまった」
内間「自分で開けた箱だからね。ちゃんと説明しなよ」(つづく)
すりむくらぶ 真栄田賢(まえだけん)と内間政成(うちままさなり)からなるお笑いコンビ。2005年結成。互いに沖縄県出身で、大学時代に知り合う。独特のテンポが売りで、10年には『M‐1グランプリ』の決勝に進出し、準優勝に輝く。現在は舞台、テレビに出演しながら、ラストイヤーとなる『M-1グランプリ』出場を目指している。