嵐、活動休止でも「冠番組継続」の裏にコロナショックとブランド崩壊!

日刊大衆

嵐

 2020年12月31日の活動休止まで5か月を切った、国民的グループ・

 休止後、リーダーの大野智(39)は芸能活動を一切ストップさせることが明らかになっている。その他のメンバーである櫻井翔(38)はキャスター業をメインに、相葉雅紀(37)はバラエティ番組などでのMC業、二宮和也(37)は俳優業、松本潤(36)は俳優業とジャニーズの後輩グループのプロデュースなどを手掛けるとされている。

 グループの活動休止とともに、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)と『VS嵐』(フジテレビ系)という、嵐5人の冠番組も終了することになると見られていた。

 ところが、8月18日発売『女性自身』(光文社)では、多少のリニューアルを行い、来年以降も2つの番組が“嵐枠”として大野不在でも継続するよう、調整が進められていると報じているのだ。

 記事によると、日本テレビ、フジテレビともに嵐が活動を再開すると見込まれているデビュー25周年のアニバーサリーイヤーである2025年まで枠を残しておきたいという思惑があるほか、メンバーとしても番組を残しておきたいという思いがあるという。

■『鉄腕ダッシュ』と同様に終わらせない

「リニューアルするため、番組名は変更する方向で調整が進められているものの、どういう形になっても“嵐”という冠は残す方針だといいます。また、リニューアル後の新番組では大野以外の4人がそろうことはないようです。4人がそろってしまうと、どうしても大野の孤立感が目立ってしまいますからね。

 そのため、相葉が1人でMCを務めたり、毎週ランダムに4人のいずれかがコンビを組み、番組を進行していく案などが検討されているといいます。また、現在の『VS嵐』のようにチーム対抗のゲームはできなくなるため、ゲストを交えてのトークや街ロケなどを行うことが検討されていると『女性自身』では伝えています」(女性誌記者)

 驚きの“嵐の冠番組”継続報道だが、民放キー局プロデューサーはこう話す。

「十分ありえるでしょうね。来年3月にTOKIO長瀬智也(41)がジャニーズ事務所を退所し、残る城島茂(49)、国分太一(45)、松岡昌宏(43)は『株式会社TOKIO』を設立し、社内独立をすることになります。そんな状況になっても『鉄腕ダッシュ』(日本テレビ系)は終わらないのと同じ理由で、『嵐にしやがれ』も『VS嵐』も“嵐枠”として続くのではないでしょうか。

 というのも、『鉄腕ダッシュ』はいまだに高い視聴率を誇っているだけでなく、トヨタやセブンイレブンなど、多数のナショナルクライアントがついている番組です。新型コロナウイルスの影響で広告出稿が激減しているテレビ業界にあって、そんなドル箱番組を終わらせる局などどこにもありませんよ」

■番組終了ではスポンサーが離れてしまう

『嵐にしやがれ』にはセブンイレブン、花王、コカ・コーラなどの大手企業が、『VS嵐』にも日清食品、P&Gなどのナショナルクライアントがついている。

「“番組を終わらせます”となったら、それまでついていたスポンサーは一度離れますよね。たとえば、その枠でジャニーズの若手人気グループ・King&Prince(キンプリ)の新番組を“始めます”となっても、以前と同じスポンサーが集まるとは限らない。ただ、嵐の冠番組が継続となれば、スポンサーは離れない可能性も十分ある。

 コロナ禍でテレビ各局の台所事情は火の車です。この状況下でスポンサーをあえて手放すような対応は絶対したくないんです。そのため『鉄腕ダッシュ』は長瀬が退所したあとも継続し、城島、国分、松岡には“講師”という形で番組に残り、キンプリ、Snow ManSixTONESといったジャニーズの若手を新たな出演者として迎えるといった案が検討されているといいますし、すでにその流れは始まっていますよね。

『嵐にしやがれ』と『VS嵐』の後番組も『鉄腕ダッシュ』と同じように、“若手ジャニーズの見本市”のような形にするのではないでしょうか。毎週、大野以外の4人のいずれかのメンバーと若手ジャニーズが共演して若手のネームバリューを上げていく、という戦略ですね」(前出の民放キー局プロデューサー)

■局を挙げてラストイヤーを盛り上げるはずだったが……

 新型コロナウイルスの影響がなければ、今年、嵐は国内外でのコンサートやイベント、テレビ特番などが目白押しで、ラストイヤーは大いに盛り上がるはずだった。

「『嵐にしやがれ』や『VS嵐』関係者も、局を上げて嵐のラストイヤーを盛り上げて、レギュラー番組や特番で高視聴率を獲得し、日本テレビとフジテレビに利益をもたらす、という算段もあったはず。さらに、盛り上がる中に若手ジャニーズを出演させて、嵐の次の世代の“仕込み”、“種まき”を進め、2021年以降、嵐の冠番組を引き継がせるという話し合いが、ジャニーズ事務所とテレビ局サイドで持たれていたのではないでしょうか。

 ただ、こんな状況になってしまったわけですから、日本テレビとフジテレビはスポンサーを取り逃がさないため、嵐枠を継続させたいということでしょうね」(前同)

■局の“不良債権”番組に!?

 バラエティ番組を中心に仕事をする放送作家は話す。

「“嵐枠”の継続について、現場レベルでは厳しい見方ですね。“結局、最初の話題性だけでしょ……”ということです。5人がそろって嵐だったのに、大野以外の4人でさえ集まらないわけですから、番組はこれまでより明らかにパワーダウンします。

 さらに、視聴者にも“キンプリ売るためなんでしょ?”、“Snow Manをプッシュしたいんだろうな”といった事務所やテレビ局側の思惑が透けて見えてしまう可能性があり、見ている側はシラけてしまうかも。

 一方の『鉄腕ダッシュ』は“自然”、“農業”、“地域密着”といった一貫したテーマがあるため、主役がTOKIOからかわっても番組は成立するでしょう。ところが、『嵐にしやがれ』と『VS嵐』はそういった番組ではなく、嵐の5人ありきの番組でした。

 そのため、番組開始から半年ほどもしたら視聴者はどんどん離れていってしまい、近いうちに両局の“不良債権化するのが見えている”というのが、現場の率直な意見です。『女性自身』の記事にあるように、嵐枠の継続はありえるのでしょうが、実際に残したところで番組は尻すぼみになり、結果、嵐の価値までも下げてしまう懸念もあるのではないでしょうか……」

 ファンには吉報に思えた冠番組は継続報道だが、はたしてどうなる!?

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