チャンネル登録者数８６３万人（８月２０日現在、以下同）を誇り、多くのクリエイターたちから尊敬されるトップＹｏｕＴｕｂｅｒのヒカキン（３１）。これまで多くのＹｏｕＴｕｂｅｒや著名人とのコラボ動画も投稿してきたが、異変が起きているという。

「最近、メインチャンネルの『ＨｉｋａｋｉｎＴＶ』に投稿された動画がコラボだらけになっているんです。７月２９日に投稿された、ＹｏｕＴｕｂｅｒ・きりたんぽ（２２）とのコラボ動画“サーティワンのポケモンコラボアイス全種類食べてみたｗｗｗ【３１アイスクリーム】”から８月１５日までに７本の動画が公開されましたが、その内６本がコラボものなんです」（ＩＴライター）

　きりたんぽ以降のコラボ動画を見ると、７月３１日公開の「市川海老蔵ｖｓヒカキンで超高級エビ寿司大食いバトルしたらブチ切れられました…」で、市川海老蔵（４２）。８月１日公開の「さようならマックスむらい。今までありがとう。」ではゲーム実況で知られ、実業家としても活躍する、マックスむらいこと村井智建（３８）。８月７日公開の「【ヒカキン×こじはる】まるお＆もふこ身体測定！【こじキンＴＶ】【小嶋陽菜さんコラボ】」では、元ＡＫＢ４８の小嶋陽菜（３２）。

　８月１４日の「【閲覧注意】超虫嫌いな長友さんｖｓヒカキンで虫食いバトルやったら放送事故ｗｗｗ【３本勝負】」では、サッカー日本代表の長友佑都（３３）。８月１５日の「【３００万円】ディオール×ジョーダン ハイカット＆ローカット２足開封！ヒカキンのシューズクローゼット公開！【Ｄｉｏｒ × ＮＩＫＥ Ａｉｒ Ｊｏｄａｎ 】」では、実兄のセイキン（３３）と共演している。

「怒涛のコラボラッシュとなっていますが、海老蔵との動画は３８１万回、小嶋との動画は２６８万回、長友の動画も１７１万回再生されています。また、ネット上でも“海老蔵さんの良さが伝わりすぎて好感度あがる”や“本当最高のコラボでした”といったコメントが寄せられており、大好評だったようです」（前同）

■クリエイター大量離脱に株価下落

　喜ぶファンもいる一方で、あまりにもハイペースで投稿されていくコラボ動画に困惑するファンもいたという。

「ヒカキンのコラボ動画は決して珍しいことではないのですが、あまりにもペースが早いせいか“ヒカキンがどんどん良いように使われ始めてる。コラボ引き受けすぎでは”や“最近コラボとフォートナイト（オンラインゲームのこと）ばっかりでつまらない”との意見もＳＮＳでは見られるんです。

　コラボ企画は相手のネームバリュー次第では話題性もグッと上がりますし、チャンネルの活性化や知名度の底上げも期待できると言われています。しかし、多すぎると飽きられてしまう可能性もありますね」（前出のＩＴライター）

　疑問視する声も出てくるほどコラボを続ける理由――。

「新型コロナウイルスの影響で、コラボ相手やヒカキンのスケジュールがずれ込み、公開時期が重なってしまった可能性も考えられますね。

　ただ、ＹｏｕＴｕｂｅといえばヒカキン、というイメージさえある超大物ですから、本来ならコラボに固執する必要もないはず。自身がファウンダー（設立者）、最高顧問を務める大手ＹｏｕＴｕｂｅｒ事務所のＵＵＵＭの問題が絡んで、焦っているのでは、という声も出ていますね」（ＷＥＢ編集者）

　ＵＵＵＭでは、２０２０年に入り、木下ゆうか（３５）、関根りさ（３０）、エミリンこと大松絵美（２６）、ＪＵＬＩＡ（ジュリア）とＣＯＤＹ（コーディ）のカップルＹｏｕＴｕｂｅｒ・ＪＵＬＩＤＹ（ジュリディ）、マリリンこと福世優里（２５）らＹｏｕＴｕｂｅｒたちの退所が相次いでいる。

「ＵＵＵＭではクリエイターが大量離脱。今後もそれは続くと言われていて、加えて、複数の関係者から“ＵＵＵＭはマネジメント料が高い”という声が噴出しており、さらに株価も大きく下落。大ピンチとも言える状況です。ここで沈んでばかりもいられないですから、事務所の看板として話題性抜群のコラボで明るい話題を提供し、自身のチャンネルだけでなく事務所全体を盛り上げたいという意図があったのかも」（前同）

■ＬＩＮＥとパートナー契約

　そんな中、８月１７日、ＵＵＵＭとＬＩＮＥが包括的クリエイターパートナー契約を締結したと発表した。ＬＩＮＥは今秋をめどに、タイムライン機能でコンテンツを投稿したクリエイターが収益を得られる仕組みを提供する予定で、ＵＵＵＭがサポートする多くの人気クリエイターが、ＬＩＮＥ上のさまざまなサービスにおいてコンテンツを展開していくという。

　第一弾では、はねまりチャンネルや北の打ち師達ら３０名以上が参画し、タイムラインなどにオリジナル動画を投稿する。

「ＵＵＵＭのクリエイターたちがＬＩＮＥに活躍の場を広げるということですから、ＵＵＵＭの名前が再注目されるタイミングでもあります。ヒカキンも当然、この話は早い段階から知っていたでしょう。ＬＩＭＥとのパートナー契約に向けて、事務所、会社を盛り上げるという意味でコラボ動画を集中して投稿していったのかもしれませんね……」（前出のＷＥＢ編集者）

　ネット上では、「素晴らしい」とＵＵＵＭとＬＩＮＥのパートナー契約を評価する声もあったものの、「失敗の匂いしかしない」「投資する気にはならないね」といった声も見られる。

「ヒカキンのコラボ動画の影響で発表が盛り上がったのか微妙なところですが、看板ＹｏｕＴｕｂｅｒがいざというときに奮起してくれるというのは、ＵＵＵＭにとっても心強いでしょう。今後も、大きな発表があるときにヒカキンが、何か動きを見せるかもしれませんね」（前同）

　苦しいときだからこそ立ち上がる大番頭・ヒカキン。彼さえいれば会社も安泰!?