織田裕二『スーツ2』半沢直樹にトリプル負け!「韓国版と比べてママゴト」

日刊大衆

織田裕二
織田裕二

 8月31日、織田裕二(52)主演の法律事務所が舞台のドラマ『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)の8話が放送された。

「前回、織田が演じる敏腕弁護士の甲斐が訴えられた『コースタル・モーターズ』の一件で、事務所の共同代表で同じく敏腕弁護士の吉田鋼太郎(61)演じる上杉一志が、事務所代表の幸村チカ(演・鈴木保奈美)の手腕に疑問を投げかけ、自身と幸村のどちらが法律事務所のトップにふさわしいかを会議で提案します。

 8話では、自身の所属する事務所でトップ争いが起きる中、甲斐は中島裕翔(27)演じる経歴詐称の天才ニセ弁護士・鈴木大輔を呼び出し、かつて事務所で働いていた尾形万智子(演・松本若菜)を探すように命じます。尾形は数年前に事務所で起こった横領事件に関係があったことから、数年前の回想シーンを交えながら、ストーリーが進んでいき、上杉が以前、事務所を去ることになった理由が明らかになったんです」(テレビ誌ライター)

 SNS上でも、「今回もあっという間…このドラマ面白い!!」「途中から見始めたけど面白くなってきたな」など好評の声も寄せられた8話。しかし、ここまでの『SUITS/スーツ2』は視聴率で苦戦が続いていた。

「『SUITS/スーツ』は2018年10月期に放送され、全11話で平均世帯視聴率 10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)という数字を残しました。まずまずの結果を受け、今年4月から続編の『SUITS/スーツ2』が開始となり、初回こそ11.1%だったものの、2話でいきなり8.4%と下落。コロナの影響で中断を挟み、7月27日から再び放送が始まりましたが、以降一度も2ケタを超えることがなく、8月24日放送の7話では、シリーズ通して最低の7.1%を記録してしまいました」(前同)

■韓国版との比較で痛烈一言

 シーズン1より数字を落としてしまった『SUITS/スーツ2』には厳しい意見も寄せられているという。

「大手芸能プロダクションの幹部が嘆いていましたよ。“韓国版と比べたらママゴト”だと。今や、日本よりはるかにエンタメ先進国である韓国版と比べるのは酷なことなのかもしれません。だとしても、『SUITS/スーツ2』はたしかに厳しい気がしますね」(スポーツ紙記者)

『SUITS/スーツ』は、米NBC傘下のUSAネットワークで2011年から2019年まで放送された同名のドラマが原作になっている。アメリカ版『SUITS/スーツ』の公式サイトによると、2011年6月の初回放送時の視聴者数が460万人を記録するなど、大ヒットを記録したという。

 そして、韓国版『SUITS/スーツ』は、日本版の放送から遡ること半年、2018年4月からKBS第2テレビジョンで放送された。

「韓国版ではチャン・ドンゴン(48)とパク・ヒョンシク(28)が主演を務めています。日本でも『SUITS/スーツ〜運命の選択〜』の題名でTBSチャンネル1やWOWOWなどで放送され、DVDも発売されています。

 そのため、日本国内でも“チャンドンゴンの完璧なスーツ姿と相変わらずBARが似合う色気ムンムンのこっちのが私好み”“韓国版スーツは続編を希望したいくらい好き”といった声がネット上で多く聞かれるなど、ファンが多いんです。

 また、チャン・ドンゴン演じるチェ・ガンソク(日本版の甲斐)、パク・ヒョンシク演じるコ・ヨヌ(日本版の大輔)の絆が深まっていくところも見ごたえがあるようで、6話でガンスクが模擬裁判に挑むヨヌに初めて助言を与える場面や、ヨヌが依頼人である会計事務所の横領に気づき、ガンスクが秘密裏に調査を指示する場面など、特別に人気の高いシーンもあるそうです」(前出のテレビ誌ライター)

■延々と続く模擬シーン、一瞬のマカオ

 大好評の韓国版の一方、現在放送されている織田版『SUITS/スーツ2』はというと……。

「7話では、訴訟を起こされた織田演じる甲斐の無実を証明するために、模擬裁判が行われることになりました。ただ、本当の裁判シーンならともかく、かなり長い時間、内輪の模擬裁判のシーンが続いてしまったせいか“時間稼ぎなのか?”との声もSNS上ではあがっていたんです。

 また、6話ではマカオを訪れるシーンがあるのですが、マカオの場面はカジノシーンのみでわずか数分で終了。マカオでのシーンがあることはかなり大々的に宣伝されていたのに、あまりにも短かったため、ネット上では“ガッカリ”という声もありましたね。実際にマカオでロケを行っているのかは明かされていないようですが、もし現地に行っていたとしたら風景など、演出の方法も変わっていたのではないでしょうか。撮影がかなり先行していなかったのであれば、今回はコロナ禍で海外ロケは不可能だったのでしょうが……」(前出のテレビ誌ライター)

 8月31日付の『日刊ゲンダイDIGITAL』の記事では、日曜に放送され、強烈なインパクトを残す『半沢直樹』(TBS系)の翌日に、同じテンションで『SUITS/スーツ2』をリアルタイム視聴するエネルギーが残らないという、テレビコラムニストの亀井徳明氏のコメントを掲載している。

「『半沢直樹』は、初回から8月30日放送の7話まで連続で20%の大台を余裕で越えていて、第5話では25%超えもしているのですが、『SUITS/スーツ2』はその半分どころか、3分の1以下の視聴率。

 また『半沢直樹』との大きな差は、ダイナミックさの違いというか画替わりがあるかどうかも関係していると思われます。『半沢直樹』では、三重県にある架空の“伊勢志摩空港”が登場しますが、セットではなく“茨城空港”でロケを行っているといいます。また、前編の電脳電設の正門や工場敷地も静岡県でのロケが行われたとか。コロナ禍での撮影で地方ロケにはさまざまな困難があったと思われますが、半沢はよく移動するんですよね。そこが見ていて、動き、変化があって面白い。

『SUITS/スーツ2』はネット上で“ほぼ室内じゃん”といった意見が出るなど、屋内シーンが多く、ロケも行っているのですが、『半沢直樹』より少ない印象を受けますね」(前同)

■『半沢直樹』は韓国でも放送!

 前出のスポーツ紙記者は言う。

「『半沢直樹』は前作から7年ぶり。TBSも念願の新作とあって、相当な気合いを入れて作品作りに取り組んでいる。その気合いが伝わったのか、韓国のケーブルテレビでも9月8日から放送されることが決まったといいます。海外に売り込むことを前提にして作られた韓国ドラマは、日本のドラマよりもお金をかけていて、クオリティが高い、とも言われますが、しっかり作り込めば日本のドラマも海外に認めてもらえる可能性があることを『半沢直樹』は証明したのではないでしょうか。

『SUITS/スーツ2』も“月9”というフジテレビの看板ブランドでの放送なので、当然、局も力は入れているはず。織田さんもやる気十分で、脚本に注文をつけるなど現場もよく動いているそうですが、現状、結果にはつながっていませんよね……」

 前出のテレビ誌ライターは話す。

「ただ、『SUITS/スーツ2』は、ネット上では、“オシャレで面白い”“白熱の演技だったり、セリフの掛け合いだったり。見事”など、好意的な意見がもかなり多いんです。“FODで見ました!!”といったコメントも少なくないため、動画配信サービスを利用している視聴者も少なくないようですね。見た人は面白いと思ってくれている、これをまだ未視聴の人に広げていくことが重要なんでしょうね。ただ、もう8話まで終了しているので、あまり時間はありませんが……」

 ここから織田が「『SUITS/スーツ2』の視聴率が、上がってキター!」と叫ぶような展開はあるだろうか――。

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