江口のりこ“片目ホラー”が5位!1位は?『半沢直樹』“アクつよ”名場面

日刊大衆

堺雅人
堺雅人

 7月19日から放送が始まったドラマ『半沢直樹』(TBS系)。2013年版では最終回に42.2%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)という驚異的な数字を残したが、その勢いは2020年版でも健在だという。

「当初は4月19日に放送開始予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で3か月ほど後ろ倒しになりました。こうした遅れがあったにもかかわらず、7月19日の初回で22.0%を記録したのを皮切りに、8月30日に放送された7話まですべて20%超え。5話には25.5%を記録するなど絶好調ですね」(テレビ誌ライター)

 7話では、政府と直接対決する合同報告会という重要なシーンが放送。次のエピソードへの期待もかかっていたが、9月1日、TBSは同月6日に放送を予定していた8話を、新型コロナウイルスの影響による撮影の遅れのため休止すると発表。代替として『生放送!!半沢直樹の恩返し』(TBS系)が放送されることになった。

「こうした特番も、これまでの好調があるからこそなせる技でしょう。

 6日の代替番組には、主演の堺雅人(46)をはじめ、香川照之(54)、片岡愛之助(48)、及川光博(50)、アンジャッシュ児嶋一哉(48)らドラマのキャストが集結。番組公式ツイッターでは出演者への質問も募集されており、視聴者が気になる撮影の裏側やエピソード、そしてこれまでのストーリーを振り返るような熱いトークが、生放送で行われるのではないでしょうか」(前同)

■思わず堺も笑った!

 放送があるたびにツイッターではハッシュタグ「半沢直樹」がトレンド入りを果たし、ドラマの内容が話題になっている。特に視聴者が反応するのが、キャストの強烈な演技だ。

「いわゆる“顔芸”と呼ばれる、インパクトの強すぎる表情がとりわけ注目を集めています。視聴者もさることながら、出演者ですら、この顔芸に参ってしまうことがあるそうですね。

 8月7日放送のバラエティ番組『ぴったんこカンカン』(TBS系)に出演した香川は、2話の劇中で半沢に首を切る仕草をしながら、“お・し・ま・い・Death!”と言ったシーンに言及。このシーンはSNSで爆発的な話題になったのですが、香川は“白紙でございましたけど、私にはその文字が見えるというんですかね”とアドリブだったと告白しました。香川のとっさの判断で行われた演技だったので、“カットがかかったあとは予想通り、堺さんも大爆笑だった”といいます。今回の代替番組でも話題になったシーンの話が聞けるかもしれませんね」(前出のテレビ誌ライター)

「お・し・ま・い・Death!」だけでなく、これまでの放送で数々の名シーンが生まれた『半沢直樹』。そこで、複数のドラマウォッチャーに同作の名場面を挙げてもらって、独自に集計。これまでの“アクつよ”名場面をランキング形式で紹介したい。

 まず5位は、江口のりこ(40)演じる、白井亜希子国土交通大臣が7話で見せた“片目ホラー”のシーンだ。

「白井は帝国航空の債権を持つ銀行に一律7割の債権放棄を要求しており、これを銀行が受け入れるかどうかが、合同報告会で明らかになります。

 白井は、どの銀行も放棄をすると油断していたのですが、開発投資銀行の判断もあって、帝国航空の債権放棄に失敗します。その報告会の後では頭を抱えながら崩れ、片目を見開いて半沢らバンカーたちを睨みつけます。このときのホラー映画のような寒気を感じさせる江口の演技はインパクト絶大でした」(ドラマウォッチャー=以下同)

■黒崎は半沢が好き!?

 4位には、片岡愛之助の怪演が光る、金融庁監督局担当検査官・黒崎駿一が与信判断のために銀行を訪れるシーンが挙がった。

「黒崎は、2013年版の西大阪スチールの脱税調査の件からなにかと半沢が縁があり、2020年版の3話でも東京セントラル証券への立ち入り検査で半沢と対峙します。そんな黒崎ですが、6話で東京中央銀行へ与信判断のヒアリングに訪れます。黒崎は到着すると、低い声で“金融庁担当検査官の黒崎です”と淡々と銀行側に自己紹介するのですが、“ただいまより金融庁検査を……”と言ったところで半沢を発見します。

 すると、これまでの厳格さはどこへやら。まるで生き別れの子どもを見つけた母親のような慈悲深い表情で半沢に駆け寄り、“さては電脳の粉飾を見破ったお陰で、こっちに返り咲いたってわけね。あたしと一緒!”とオネエ言葉で挨拶し、ウインク。その後、半沢と会話を交わし“あなたが担当者だなんてね~。おかげでファイト、まん・まんよ!”と詰め寄ります。半沢を見つけただけで異常なまでの変貌ぶり。もしかしたら、黒崎は半沢に恋をしているのかも、と思わせるような演技は、片岡にしかできないでしょう」

 いよいよトップ3。3位は主人公の半沢が、帝国航空の財務担当役員・永田宏(演・山西惇)に、暴言ともいえるような台詞を放ったシーンだ。

「半沢は、感情表現とにかくオーバーな主要人物の中では比較的クールなほうです(笑)。ただ、7話で大和田に協力を要請するときの“お~ね~が~い~し~ま~す”と妙に溜め込んで頭を下げる場面など、要所要所にアクの強いシーンがあります。2020年版でもっともインパクトが強かったのは、5話で帝国航空の財務担当役員・永田と空港で対峙したシーンでしょう」

■相手役もツイッターで「凄い」と感心

「半沢は、帝国航空の再建草案の一部だけをメールで社員にばらまいて、社内を混乱させた人物として永田を疑っていました。その永田に近づかれた半沢は“それ以上近づかないで頂きたい!”“あなたからは腐った肉の臭いがする、膿んでただれた肉の臭いです。あなたの好物なんでしょ”と喝破します。

 あまりにも強烈なセリフに度肝を抜かれてしまいましたね。それは永田を演じた山西も同じだったようで、8月16日にツイッターでに“腐った肉の臭い、、改めて聞くと凄い台詞ですね”と投稿していました」

 主人公の半沢を抑えて2位に入ったのは、市川猿之助(44)が演じる証券営業部の部長・伊佐山泰二が1話のラストで見せた場面。

 伊佐山といえば2話終盤で半沢に見せた「詫びろ」8連発(口パク込み)、3話での「お前の負けえーー!」、4話で電脳の粉飾が明らかになり、半沢に歯を食いしばって、苦しむように謝罪するシーンといった、“アクつよ”の宝庫だが……。

「1話ラストで電脳のスパイラル買収の話を、東京セントラル証券から東京中央銀行に流した不正に関して、半沢が伊佐山を問い詰めます。すると、伊佐山は自信も混じったようなわざとらしいトボケ顔で“知らない、知らないね、知らないよ”と、しらを切ります。ネット上では“知らない三段活用”と呼ばれたセリフですが、猿之助は圧の強い演技が多すぎるため、かえって気の抜けたような、このシーンが頭から離れないですね」

■「お・し・ま・い・Death!」を超えるシーンは?

 そして1位には、香川演じる大和田暁が、6話で半沢に言ったセリフが輝いた。

 大和田は、先述の「お・し・ま・い・Death!」や7話での「絶対に絶対です、です、ですです、です!」の狂気じみた「です」連呼など、2013年版に引き続き“アクつよ”名場面を生み続けている。

「大和田の名セリフが多すぎて選ぶのに困ってしまいましたが、6話で政府と金融庁から目の敵にされた半沢を大和田が諭す場面が最強でしょう。

 大和田は半沢に“金融庁から業務改善命令が出されることはさけられない”と諭し、“そうなったらもう、うちは沈没だよ。銀行沈……没”と、体を震わせながら、ダイブするようにして椅子に着席。さらに、“君がその正義とやらを押し通して担当を外されるだけならまだいい。だが、君のことを信じて、この再建を任せてくださった頭取を窮地に陥れることになるんだぞ”と続け、“頭取も沈……ボォツ!!”とたたみかけます。これは1回だけならまだしも、2回も“沈没”攻撃をしてきたので、もうお手上げでした。このシーンの香川はすごかった……(笑)」

 まだドラマの途中にもかかわらず、数多の名シーンが誕生している。これが令和最強ドラマの底力なのだろう。

「原作と違う部分もあって、今後の展開が読めなくなってきています。それだけに楽しみがどんどん膨らんでいきますし、8話以降も、柄本明(71)演じる箕部啓治らアクの強いキャラたちの活躍は必至。国民的ドラマ『半沢直樹』の本領発揮は、まだまだこれからでしょう!」

 はたして、最後にどんな結末が待ち受けているのか。楽しみに待ちたい。

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