「ひま」と「孤独」は違うもの。未亡人26年生シニアブロガーの「ひとり暮らしの心得」 (2/2ページ)

新刊JP

育った環境も学歴も職業も違うけれど、頼りになる人が近くにいる。

死ぬときはいつでも一人。一人で死ぬ覚悟は持ちつつ、助けてもらう環境を作っておくこと。それがひとり暮らしには必要なことだと強く思っているとりっつんさんは言うのです。

■60歳で亡くなった友人に対する「本音」

子どもたちの幼稚園で知り合った友人・のり子さんは、61歳の誕生日を迎えずに逝きました。最後に会ったのは亡くなる一ヶ月前のほどのこと。彼女が入院している病院のロビーで2時間ほど会話を楽しみました。

世間は60歳という年齢に「早すぎる」と言うでしょう。でも、りっつんさんは「何が早すぎるんだよ」と突っ込みたくなると言います。
のり子さんにあるのは60年生きたという事実。彼女の人生を評価するのは彼女にしかできません。そして彼女は、自分の人生に納得して逝ったんじゃないかと、のり子さんとの最後の時間を振り返ってそう信じます。

自分の人生に納得をして死を迎えられるかどうかは、生きた時間の長短とはまったく関係ありません。納得して死ねるのであれば、それはなんと幸せなことか。
実にさばさばした、ダンディな性格だったというのり子さんに対して、「さわやかな5月の風に吹かれて、ふわりとあちらの世界に飛んでいった彼女をうらやましく思います」と本音をつづります。

 ◇

本書につづられているりっつんさんの言葉たちは、穏やかながら、どこか達観しているように見えます。それは、自分の幸せとは何かをいつでも考え、ひとり暮らしをする中でいつでも幸せの近くにいられるようにしているからなのかもしれません。

夫の死を通して「人は必ず死ぬ」ということを教わり、2人の息子を連れてどう生きていけばいいのかを考え、お金や子育てなどの不安に対しては対策をする。りっつんさんのしたたかな言葉が、さまざまな不安に襲われる心を救ってくれるように響く一冊です。

(新刊JP編集部)

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