有働由美子とNHK近江友里恵アナの差?コア視聴率の「残酷数字」!!

今年の3月30日より、視聴率調査を行っているビデオリサーチ社が「個人視聴率」を導入したことで、テレビ業界には大きな変化が訪れている。
これまで「どれだけの世帯が番組を見たか」を示す「世帯視聴率」が、テレビ番組の評価基準とされてきたが、「性別や年齢などの項目別で誰がどれだけ見たか」を示す「個人視聴率」が重視されるようになった。
「世帯視聴率では日本テレビが5年連続で視聴率3冠を獲得するなど、独走状態が続いてきました。その日本テレビは2019年から、いち早く評価基準を個人視聴率にシフトしたんです。
さらに、もう10年以上前から13歳から49歳を“コアターゲット”と定め、若年層に支持されるような番組作りに取り組んできたといいます。
CMをうつスポンサーには、若者やファミリー層、いわゆる“コア層”が見る番組に広告出稿をしたいと考える企業が多い。やはり、購買力がありますからね。テレビ各局ではシニア向けの番組を打ち切って、広告出稿が期待できるコア層向けの番組を増やす方針を取っているんです」(制作会社関係者)
■視聴率2桁が当たり前だった『あさイチ』だが……
9月4日発売の『FRIDAY』(講談社)では、業界関係者が注目している時間帯の世帯視聴率と、コア層の個人視聴率を掲載。
8月17日における朝の時間帯を見ると、世帯視聴率ではテレビ朝日の『羽鳥慎一モーニングショー』が11.5%でトップ、次いで日本テレビの『スッキリ』が8.7%、NHKの『あさイチ』が7.9%、フジテレビの『とくダネ!』が6.1%、TBSの『グッとラック!』が3.4%という序列になっている。
一方、コア視聴率になると、『スッキリ』が5.3%、『モーニングショー』が2.7%、『とくダネ!』が2.4%、『あさイチ』が1.6%、『グッとラック!』が0.8%と、『スッキリ』が時間帯でトップとなるのだ。
「気になるのは、NHKの『あさイチ』ですよね。世帯視聴率では3位につけているのに、個人視聴率では『とくダネ!』にすら負けているんです。NHKに高齢者の視聴者が多いのは当然、とも言えますが、世帯視聴率で見ても7.9%は、“過去”と比較するといい数字とは言えないんです。
V6の井ノ原快彦(44)と有働由美子アナ(51)がMCを務めていた2018年4月までは、世帯視聴率2桁台が当たり前で、過去には19.3%というとんでもない数字をたたき出したこともありましたからね。ところが、博多華丸・大吉と近江友里恵アナ(32)に代わってからは1桁台を推移しているんです。
『FRIDAY』が取り上げた8月17日の『あさイチ』は1週間ぶりの生放送でした。にもかかわらず、7.9%というのはちょっと心配になる数字ではありますよね」(前出の制作会社関係者)
■『報ステ』を超えた『news zero』
8年間にわたって『あさイチ』のMCを務めた有働アナは、『あさイチ』卒業とともにNHKを退社。2018年10月からは『news zero』のMCに就任している。
『FRIDAY』によると、夜の看板ニュース番組の世帯視聴率では、テレビ朝日の『報道ステーション』が13.1%で時間帯トップ、次いでNHKの『ニュースウォッチ9』、そして有働アナの『news zero』が並ぶ。
「ところが、個人視聴率では『news zero』が『報ステ』を上回って時間帯トップなんです。『報ステ』といえば、日本で最も有名なニュース番組と言っても過言ではありません。『zero』は、個人視聴率でその『報ステ』を上回っているんです。スタート時は“有働アナで大丈夫か?”と不安視もされていましたが、いざふたを開けてみれば大成功。
スタートから2年ほどで日本テレビの看板ニュース番組にしたわけですから、今あらためて“やっぱり有働アナはすごい”と評価が高まっている。視聴者からの好感度も高いですし、なんといってもNHKで培ってきた腕がある。
今回の『FRIDAY』の記事でも、世帯視聴率とコア層の個人視聴率双方で、有働アナが数字を持っていることが明白になりました」(民放キー局ディレクター)
■1年前に結婚していた近江アナ
一方、有働アナから『あさイチ』を引き継いだ近江アナといえば、今年5月21日発売の『週刊新潮』(新潮社)が、2019年5月に15歳年上のNHKプロデューサー職の男性と結婚していることを報じ、話題を呼んだ。
記事によると、近江アナが1年間にわたって結婚していた事実を公表していなかったのは、彼女の家族が15歳という大きな年齢差を理由に2人の結婚に難色を示したからだという。
近江アナの夫は『週刊新潮』の取材に対し、「私がいまだに近江家に認めていただけていないからです」と応じ、近江アナの親にもまだ会うことができていないと明かしている。
「報道が出た直後の『あさイチ』では、近江アナが結婚について触れることはなく、博多華丸・大吉の2人からもツッコミが入ることなく、現在まで“スルー状態”が続いています。
『あさイチ』といえば、博多華丸・大吉が時事ネタやトラブルに上手いフォローを入れるのも見どころのひとつですよね。それに『あさイチ』は“家事”や“家庭のトラブル”といった内容がメインテーマの番組です。にもかかわらず、近江アナの結婚や家庭の話が、番組内でもタブー視されているような状態。
井ノ原・有働アナ時代は、井ノ原が有働アナの私生活をイジる、というやりとりも好評でした。ところが、近江アナの私生活について、そういう“ノリ”ができなくなった。『あさイチ』はそういう“NHKらしからぬ”感じが受けていたのに、“いまいち面白さがなくなってきている”と関係者の間でも声が上がっています。視聴率からも明らかになりましたが、近江アナにとっては、“偉大な先輩”と比較され、厳しい状況が続いていると言えそうです」(前出の民放キー局ディレクター)
ピンチを迎えている近江アナを横目に、有働アナの快進撃は続いていく!?