「角栄流」で政権を操る二階俊博“闇将軍”の素顔「オレは勝ち馬に乗る」 (3/3ページ)

Asagei Biz

党のカネと人事を握ってしまってからは、やりたい放題にブレーキがかからなくなった」(自民党ベテラン議員)

 時には党内のバランスをおもんぱかることなく、自身の派閥拡大のために幹事長の権限をフル活用することも。

「衆院静岡5区では現職の吉川赳氏を差し置いて、無所属でありながら二階派に特別会員として籍を置く細野豪志氏の政治資金パーティーで『我々は細野さんを支援する』とスピーチして物議を醸しました。静岡5区は細野氏が民主党議員時代から強固な地盤を築いており、吉川氏は選挙のたびに煮え湯を飲まされてきた。あまりにも露骨な派閥拡張路線に、吉川氏は静岡県連に抗議の文書を提出したほどです。結局、それぞれを無所属で出馬させて、勝ったほうを公認する流れになるのでしょう」(自民党ベテラン議員)

 自民党幹事長といえば、同じく角栄氏の薫陶を受け、47歳でその役に就いた剛腕・小沢一郎氏がいるが、

「小沢氏は幹事長時代、次の総理を決める際に、みずから候補者を呼び入れ面談をやりました。でも二階氏は絶対にそんな対立をあおるようなことはしません。小沢氏は官僚の政策を自分の手柄にすることがありますが、二階氏は官僚に花を持たせる。『これは〇〇省の××××が持ってきた政策だ。どうだ?』と平気で言う人です。カッコつけたりはしない」(元二階番記者)

 そんな二階氏も80歳を過ぎて、衰えが見え始めたとの声もチラホラ。

「調子が悪い時はモゴモゴした滑舌で、何を言っているのかわかりません。囲み取材や大事な会談には、側近の林幹雄幹事長代理が『通訳』として同席している。幹事長番は、いつも二階氏が幹事長室で寝ている姿を見ています。耳が遠くて、人の話を聞いているのかどうかわからないこともある。記者の質問に『総理が言ったとおりだ』と答え、質問を変えても『総理が言ったとおりだ』と言う。例えば『好きな女優は誰ですか』と聞いても『総理が言ったとおりだ』と言いかねない(笑)」(政治部デスク)

 9月2日、二階氏を挑発する動きがあった。細田派、麻生派、竹下派(54人)のトップが二階派を差し置き、共同記者会見を開いて菅氏支持をアピールしたのだ。

「主要派閥の領袖がそろって総裁選に向けた会見を開くのは、きわめて異例なこと。総裁選後の人事で二階派に主導権を握られないための牽制なのは明らかだ」(自民党ベテラン議員)

 すでに触れたように、安倍総理は退任後も院政を敷こうとしている。そこへ幹事長続投と権力維持を狙って「儲かる勝ち馬」と踏んだ菅氏に乗る二階氏。両者の覇権争いに加え、先の3派閥の反発が加わって、党内は混沌としてきた。果たして「闇将軍」はどう立ち回るのか。

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