『半沢直樹』最終回は「香川照之が頭取」&「堺雅人が再出向」か

日刊大衆

※画像はTBS『半沢直樹』番組公式ホームページより
※画像はTBS『半沢直樹』番組公式ホームページより

 堺雅人(46)主演の『半沢直樹』が佳境を迎えている。平均視聴率25.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、9月13日放送の第8話でまた視聴率を伸ばした人気ドラマも、あと2話を残すのみなのだ。

 ここに来て「もうすぐ最終回かぁ。ずっとやってほしいなあ」「最終回が近いの悲しい」とツイッターには、早くも半沢ロス予備軍が続出中。最終回に向け、世間の注目度も視聴率も高まること確実だが、では最終回はどんな展開になるのか? 今回はまず第8話を振り返り、最終回の展開を予想してみたい。

 東京中央銀行の紀本常務(段田安則/63)が政府とつながっていることを知り、幹事長の箕部(柄本明/71)が黒幕だと疑いを持った半沢。箕部の過去を探りはじめたところ、東京中央銀行になる前の東京第一銀行(通称旧T)時代に、箕部への不正融資があったことを知る。この事実を明らかにするため、半沢が手を組もうとしたのが、宿敵の大和田(香川照之/54)だった。そして半沢は旧Tの不正融資に関わったことで、牧野副頭取(山本亨/59)が、自ら命を断ったという悲しい過去を耳にする。これを教えてくれたのは誰あろう、半沢なじみの小料理屋のおかみで、牧野の秘書を務めていた智美(井川遥/44)だった……。

 登場人物が多く複雑だが、実は第8話でかなり分かりやすくなった。今回、色濃くなったのが半沢VS箕部という構図。政権与党の幹事長で、銀行にも太いパイプを持つ箕部が、まさにこのドラマのラスボスなのだ。箕部を演じる柄本明の憎たらしい不気味な芝居も冴え渡っている。ラスボスを気持ちよくぶっ倒すシーンが最終回に用意されていることはまず間違いないだろう。

■箕部への倍返しじゃ物足りない?

 銀行側の黒幕・紀本常務や、帝国航空のタスクフォースチームとして半沢を目の敵としている乃原(筒井道隆/49)ら、中ボスとの対決も見どころには違いない。しかし、半沢がラスボスの箕部を打ち負かし「倍返し」を成し遂げるシーンこそ、このドラマのクライマックスになるはずだ。

 だが、第1シリーズで平均視聴率40%越えしたおばけドラマ『半沢直樹』が用意しているラストは、そんな安易なものだろうか。筆者は単純なハッピーエンドで終わることはないと踏んでいる。

 ここで第1シリーズ最終回のラストシーンを思い出していただきたい。そう、思ってもみなかった大どんでん返しが用意されていたのだ。銀行を大ピンチから救った半沢に対し、中野渡頭取(北大路欣也/77)が下したのが、まさかの子会社への出向命令。中野渡が半沢を銀行から追放したのだ。予期せぬ命令に声を失った半沢のアップで、第1シリーズは幕を閉じた。あの背筋が冷たくなるような展開が『半沢直樹』を記憶に残る作品に昇華させたといっても、過言ではないだろう。

 今回もあのような大どんでん返しがあったら面白い! そこで注目したいのが、第8話で半沢と共闘関係を結んだ大和田だ。大和田はそもそも第2シリーズの原作となった、池井戸潤(57)の小説には登場しない。敵になったり味方になったりと、ミステリアスな存在の彼が。最後に物語をひっくり返す可能性は大いにありそうだ。

■最後まで半沢VS大和田が続くか

 考えてみれば、銀行側の不正に絡んでいたのは中野渡頭取、紀本常務と、大和田よりも地位が高い2人だ。不正が白日のもとに晒され、上役の2人が片づくとなると、大和田が一気に東京中央銀行のトップ、頭取に就任することも大いにある。しかしそうなった場合、因縁の相手、半沢を手元に置いておくことなどあるだろうか。今回のラストは大和田の頭取就任&半沢の再出向という、衝撃的なラストシーンが予想されるのだ。

 悪いやつらをやっつけてハッピーエンドの最終回もいいが、宿命のライバル同士がバチバチやり合う壮絶なラストも見てみたい。半沢と大和田は第8話では握手までしていたが、はたして今後は? 箕部だけでなく大和田とのやりとりも、最後の最後まで目が離せない。(ドラマライター・半澤則吉)

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