松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(4)お市・淀・江=歴史は女で作られる (2/3ページ)

アサ芸プラス

河合 実は頭がいいというこの設定はおもしろかった。でも家定は定説のとおり、バカだったんですけど(笑)。公武合体で徳川に嫁ぐことになった皇女和宮の堀北真希さんの輿入れ姿もきれいでしたね。

河合 私の偏愛キャストはなんといっても『龍馬伝』(10年)で、三菱財閥の創始者となった岩崎弥太郎を演じた香川照之さんですね。福山雅治さんを食ってしまうほどの存在感だった。

松村 僕が好きなキャストは、徳川家康を演じる津川雅彦さんです。ものまねを始めたのも『葵 徳川三代』を見てからですし、家康と津川さんご本人に憧れと尊敬を感じてました。

「大事なのは身内にあらず、忠義の家臣と心得よ。秀康を差し置いてそちを世継ぎと決めたるは、三河の譜代大名に受けがよかったからじゃ。このぎ、ゆめゆめ忘るるべからず」って秀忠に家康が言っているのを見ると、その名前のとおり、家を大事にして健康も大事にして75歳まで生きてるってすごいですよね。

河合 健康で長生きというのが、ビジネスでも何でも最後には勝ちですからね。

松村 これから、大河ドラマになってほしい武将は、立花宗茂ですね。

河合 立花宗茂は、関ケ原の戦いで西軍に参加して領地を取られ、浪人となりました。しかし数年間の就活の末、徳川の旗本となり、その後、将軍秀忠の信頼を得て大名に復帰。最後にはかつての地元、九州柳川の領地を取り戻した人物で、敗者復活の代表です。コロナ禍からの復興という点でも、立花宗茂は日本全体の希望になる気がしますね。

松村 野村再生工場みたいに、一度失敗した人が復活する物語っていいですよ。九州出身の芸能人も多いし、九州の武将たちのすごい人たちをみんな出してほしいですね。

松村邦洋(まつむら・くにひろ)1967年、山口県生まれ。太田プロダクション所属。

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