アベノミクスは?ケータイ代は?菅義偉政権で「国民の暮らしはこう変わる」!

日刊大衆

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 菅義偉氏(71)が第99代内閣総理大臣(首相)に指名され、菅内閣が発足して1週間余り。自民党総裁選前から急上昇した人気は、いまだ健在だ。

 その理由の一つに、菅首相自身が語る「雪深い農家の出身」「町工場」というキーワードがある。菅首相は雪深い秋田県雄勝郡秋ノ宮村(現・湯沢市)のイチゴ農家の長男に生まれ、高校卒業後、農家を継ぐことに抵抗を感じて上京。段ボール製造の町工場で働きながら、同級生より2年遅れで法政大学へ入り、電気設備会社へ就職した。

「その後、横浜選出の小此木彦三郎元通産相の秘書から、横浜市議を経て国会議員になった叩き上げ。庶民の苦しみがよく分かる人ですよ」(後援会関係者)

 さらに最近では、「貧しい農家に生まれ、集団就職で上京後、働きながら夜間の大学に通った」という涙の苦学生エピソードにまで昇華。だが、実際は、「菅さんの実家は、姉2人が大学進学している裕福な家庭。彼の母校の県立湯沢高校のホームページには、“集団就職した”という情報が書き込まれ、法政大の夜間に通っていたとの話もありますが、事実ではありません」(全国紙政治部記者)

 そんな、“叩き上げの苦労人”である菅首相だが、永田町での評判はどうか。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が語る。

「大マスコミの記者であろうが、週刊誌の記者であろうが、僕のようなフリーであろうが、分け隔てなく接する人。たとえば、年末の忙しい時期でも、1分でも時間があれば、記者たちに電話をかけて、年越しのあいさつをしていますよ」

 そんな気配りの人だという。では、官房長官時代、新元号を発表したことで「令和おじさん」として人気になった同氏の就任で、我々の暮らしは、どう変わるのだろうか。

 菅首相が目指すのは「国民のために働く内閣」。

 役所の縦割りや既得権益の打破、前例主義からの脱却を公約に掲げている。「苦労人の菅さんなら、コロナ禍で感染者が一時、急増して閑古鳥が鳴く繁華街に来て、“国民の皆さん、もう安全ですよ”なんていうパフォーマンスをやってくれそう」(新宿歌舞伎町のクラブ・オーナー)

 そんな庶民の期待が高まっていたが……。

■菅内閣の顔触れは?

「9月16日に発足した菅内閣の顔触れをみると、安倍政権時代の再任や横すべり、出戻り組が多く、まさに“安倍なき安倍内閣”と言えます」(政治評論家の角谷浩一氏)

 出戻り入閣組も“小粒感”が否めない。たとえば、平井卓也デジタル相は、国会審議中に議題そっちのけでワニがノシノシ歩く動画を見ていたり、社民党党首だった福島みずほ議員に「黙れ、ばばあ」と匿名を装ってコメントを投稿したりと、何かと問題の多い人柄。

 復興相で初入閣した平沢勝栄氏は、「パチンコ担当大臣と揶揄されるほど、業界と大の仲良し。ネット上で平井氏と並んでボロクソに嫌われてのスタートとなりました」(永田町ウォッチャー)この陣容で、庶民の暮らしはよくなるのだろうか。

 その菅内閣が最初に切ったカードが「縦割り110番」の設置だ。

「国民が縦割り行政の弊害で、どんな実害を受けたか、河野太郎行革担当相に直接、声を届けることができる“現代の目安箱”です。総理はすぐに、国民への公約の一つを実現しようという姿勢を示したわけです」(前出の政治部記者)

 続いて、既得権益の打破は、総裁選中から主張するケータイ代の値下げ。

「(携帯会社は)国民の財産である公共の電波を提供されているにもかかわらず、上位3社が、市場約9割の寡占状態を維持し、世界的にも割高な料金で20%もの営業利益を上げている」と、菅首相は携帯会社の“銭ゲバ路線”を猛批判。

「つまり、ケータイ代を引き下げないと電波利用料を見直すぞといって、携帯3社を脅したわけです」(総務省中堅幹部)

 その菅氏が官房長官時代の2018年、携帯各社へ「4割値下げ」を求めると通信業界に激震が走り、携帯3社は、ケータイ代を2〜4割値下げする新プランを相次いで発表。今回も「最低でも1000円以上、安くなりそう」(前同)だという。

 このほかにも、菅義偉政権になることで国家資格証のデジタル化や“コロナ税”の可能性が囁かれている。この続きは現在発売中の『週刊大衆』10月12日号で。

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