ヨーロッパ人のほぼ3分の2が、サイボーグの体になっても良いと考えている(アンケート調査) (2/3ページ)
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・国によっては、サイボーグ化を懸念する意見も
もちろん全員がサイボーグ化に前向きなわけではない。
イタリアのほか、スペインやポルトガルといった南欧ではサイボーグ化を受け入れる人たちが多かった一方、イギリス、フランス、オランダといった西欧では、それを懸念する意見が半数(それぞれ58%、49%、47%)に及んでいる。
またサイボーグ化に関心を示す人たちでもあっても、それに対する疑いや恐怖がまったくないわけでもなさそうだ。
たとえば、「デバイスの誤作動」や「生身の体に回復不能な損傷」を受けるといった心配などだが、特に顕著だったのは脳のインプラントで、88%の人たちが「ハッキングされるリスク」を心配していた。
さらに、こういったサイボーグ化ができるのは富裕層だけだろうという見方も一般的だった。
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・すでに普及しつつあるサイボーグ化技術
応用倫理を研究するオックスフォード大学上廣センターのジュリアン・サヴァレスキュ所長は
サイボーグ化(義体化)の普及には、いく人かの先駆者と成功例が必要になるでしょう。一般の人が実際にそれを試すのは、本当にそれが有効であると証明されてからのことです
と、コメントしている。
なかなか難しい問題だが、今回のレポートで言及されているように、人体の能力を機械で補うことは今だって普通に行われている。