キャンプホラーサスペンス。ヤシガニの大群がバーベキュー会場を占拠する事案(オーストラリア)

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キャンプホラーサスペンス。ヤシガニの大群がバーベキュー会場を占拠する事案(オーストラリア)
キャンプホラーサスペンス。ヤシガニの大群がバーベキュー会場を占拠する事案(オーストラリア)

バーベキューに参加した大量のヤシガニ image credit:Christmas Island Tourism/Facebook 
 インド洋に浮かぶオーストラリア連邦領の島「クリスマス島」では、多数のアカガニが産卵期に島を埋め尽くすことで有名だが、この島にいるカニはアカガニだけではない。

 クリスマス島でキャンプ中だった一家は、夕食のバーベキューの準備をしていたところ、そこに現れたのは、陸上節足動物最大種「ヤシガニ」の群れである。

 ヤシガニはワラワラと大量に集まり、バーベキュー会場を占拠してしまったようだ。『9News』などが伝えている。
・バーベキュー中に招かざる客現る?

 インド洋に浮かぶクリスマス島に住むある一家が、9月24日にFacebookアカウント『Christmas Island Tourism』でレアな光景をシェアした。

 この日、島に暮らすエイミー・ルエティッチさん一家は、キャンプを楽しんでおり、バーベキューの準備をしていたところ、招かざる客が大群で押し寄せた。



 それは、クリスマス島固有種のヤシガニで、カニの大群は一家の椅子やテーブルの下を徘徊したり、椅子に登ったりしようとしたという。

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jill(@winterishere2015)がシェアした投稿 - 2020年 9月月19日午後5時50分PDT


・陸上節足動物では最大種、絶滅危惧種のヤシガニ

 インド洋、西太平洋の熱帯域の島嶼、日本でも沖縄、宮古、八重山の各諸島に生息するヤシガニは、タカアシガニには及ばないものの、陸上で生活する節足動物では最大級の大きさ。特にオスは、体長は40センチメートルを超え、脚を広げると1メートル以上にもなる。

 食用の為の乱獲や海岸開発による生息域の破壊、駆除、気候変動などによりその生息数は減少しており、絶滅危惧種となっている。

 インド本土では全滅したと考えられており、オーストラリア、チリ(イースター島)、マダガスカル、モーリシャス、レユニオンでは絶滅、その中でクリスマス島が最も保護されたヤシガニの生態系を維持していると言われている。

 とはいえ、今回遭遇したエイミーさんは「この地域で何度かキャンプをしたことがあったけど、こんなにたくさんのヤシガニを一度に見たのは初めて」とちょっぴり驚いてしまったようだ。


 しかし、子供たちはテーブルや椅子に登ろうとしてきたカニを、やさしく掴んで移動させることに楽しみを感じ、せっせとバーベキューの席からカニたちを遠ざけることに専念していたそうだ。


 エイミーさんによると、最初は20匹ほどやって来たが、だんだん数が増えて50匹以上に取り囲まれてしまったということだ。

 ヤシガニは保護されているので高級食材とは言え食べることはできないが、大型のヤシガニと触れ合うことができるなんてうらやましい。だってヤシガニってエイリアン系クリーチャーテイストを醸し出してるじゃん。

 クリスマス島は、これまでコロナによるパンデミックで観光客を閉鎖していたが、現在は開放されており、エイミーさんはFacebookへの投稿で「西オーストラリア州に住んでいる人は、是非クリスマス島にきて自然を堪能してください」と綴っている。

written by Scarlet / edited by parumo
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