北村匠海『カネ恋』リアル“疲れ顔”と“小学生”三浦春馬の絶妙バランス (2/2ページ)

日刊大衆

 猿渡は33歳という設定だが、心は好奇心旺盛な小学生だ。だからこそ、早乙女に「玲子さんのことどう思っているの?」などと聞いてしまうし、手描きの豆皿で励まそうとする。この単純さと幼さのミックスが萌えるし、泣ける。三浦春馬さんの笑顔から、複雑な駆け引きなど気にしなくて良かった、自分の子ども時代を思い出して泣けるのだ。

 そんな両極端の間に挟まり、リアルな青年像を好演しているのが、板垣純役の北村匠海(22)。貯金2000万円を目指し、恋人にも公務員を選び、目の下に黒々とクマを作りながら、データ打ちのバイトにいそしみ、小さな弟妹に弁当を持って帰り……。ひたすらまじめさが前に出ていて、応援したくなる。

■北村匠海がドラマのキーマン

 とにかく北村の「疲れ顔」が絶妙なのだ。「物憂げ」よりも、もっとひっ迫した感じ。大きな目で視線をオロオロと宙に浮かせて、考えて考えて考えて……。でも結果はナナメに出るという見事な空回りが愛しすぎる。映画館でのデート代が高すぎるという「心の叫び」を聞き、一緒にポイント貯めたい! 私が映画代出したるー! 画面に向かってそう叫んだのは私だけではなかろう。

 表情や演技自体は、決してオーバーではない。口をふっと歪ませたり口角を上げたり、どちらかというと動きは小さい。が、それだけで、ものすごい妄想を掻き立てる北村の演技は今後も注目。第3話は、早乙女の秘密が暴かれるが、玲子に恋をする板垣がどう立ち回るのか楽しみだ。予告のラストにあった、三浦春馬の「痛いの痛いのとんでけー」も気になる。絶対見なければ!(田中稲)

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