呪われたアメジスト、所有者が次々に不幸にあう「デリー・パープル・サファイア」 (6/6ページ)

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彼らにとっては、呪いを信じることに関連する出来事だけが価値があり、反証する情報には目を向けない。

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呪いから身を守るための魔女のボトル
image credit:Malcom Lidbury/ CC BY SA 3.0

 信念のきょうだいである信仰は、旧約聖書の中の中心的なイデア(原型)で、この原型を変えてしまうような本は、呪いの本として厳密に位置づけられる。

 西洋世界で、なぜ善人に悪いことが起こるのかを説明するのに、「呪い」が頻繁に持ち出されるのは不思議なことではない。

 あなたのお父さんは、あなたのおじいさんのように呪われていたから、若くして死んだのだというような言い方をする。こうした悲劇の原因は、その家系が冠状動脈性心疾患のケがある家系だっただけなのかもしれないが、そういうことはほとんど語られない。

 さらに、なにか悲惨なことが起こったとき、そこに医学書など科学的なものがない場合、普通の人は身近な聖人を当てにした。

 聖人は聖書の呪いの書に答えを求め、そこにはいつも超自然の力という根拠があった。今日のような科学で答えの出る世界に比べて、ある意味、"無知"であることがベースだった古い世界では、単なる偶然の一致という言葉は存在しない。

 こうした科学的なブラックホールから、霊能者、霊媒師、占い師、透視者集団が出現し、当然のことながら、決して安くはない金額で、呪いの影響に対抗するための治療法を提供するようになったとされている。

 思い込みが呪いを引き起こしているのなら、まじないやお祓いにも効果があるだろう。それはプラセボ効果の偽薬と同じだ。信じることで自分の心が思い込みから解放されるのだから。

References:ancient-origins/ written by konohazuku / edited by parumo
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