セルフマネジメントできる社員を育成するために、経営者が果たすべき役割と責任とは (2/3ページ)
社員が会社の将来像をイメージする中で、自分がワクワク働いている姿がイメージ出来ればしめたもの。将来どのくらいの規模の売上になっているのか、どんな新規事業が立ち上がっているのかといった、数字やイメージの具体性があると説得力が増す。
イメージが湧くような説明ができなければ、人は腑に落ちた状態で行動することはできない。全社員がセルフマネジメントできる組織にするには、社長の説明責任が大きな鍵となるのだ。
■セルフマネジメントの要となる「チャレンジシート」「ランクUPノート」の活用法本書の特徴は、セルフマネジメントの出来る社員を育成するための様々なツールが差し込まれていることだ。これは社員の育成に取り組むマネージャーやリーダー層にとって、心強い武器になる。
例えば年間目標を管理するための「チャレンジシート」(本書p162-163)。A3用紙1枚の中に、3つの目標を上長と部下が対話しながら、部下自ら書き込んでいく。その3つとは「仕事の成果・業績」「職務の拡大・人材育成」「能力向上」のこと。ただ単に仕事の成果だけを意識させるのではなく、自分の仕事の影響範囲を広げ、スキルアップという3方向でマインドセットさせ、能力を拡げていくのだ。
また、このチャレンジシートの作成に必要不可欠なのが「成長対話」である。本書では、主任務の作成時と各目標の設定時・計画の策定時と7回の対話が必要だとしている。そう聞くと「じっくり」という印象を受けるが、大切なことは対話回数よりも、第三者の視点によって本人がどれだけ多くの気づきを得られるかということだ。
本人だけの視点になると「すでに出来ること」ばかりが羅列されるが、第三者の視点が入ることで、自分が「出来るように成る必要があること」に気づくことが出来るようになる。本書ではこのチャレンジシートでどんなことを記入すべきかが丁寧に書かれているのでぜひ参考にしてほしい。
また、チャレンジシートに掲げたそれぞれの年間目標を必達するために、月間目標、週間目標へとブレイクダウンし、さらに日々の実行計画にまでつながりを持たせ、その実行計画の中に成長業務を入れるツールがランクUPノートだ。