トイレ詰まりの修復に50万円!? 悪質ボッタクリ業者が愛知県民を標的にする理由 (2/2ページ)
前出の記者は「その背景にあるのが『タンス預金率の高さ』と『防犯意識の低さ』」と指摘して次のように続ける。
「もともと尾張藩には、勤倹貯蓄(きんけんちょちく)を奨励した歴史があり、その影響で愛知県民は保守的でケチ、堅実な生活スタイルで知られています。さらに、むやみに他人を信用しない県民性ゆえか、貯め込んだお金は銀行に貯金せず、自宅で保管する人が圧倒的に多い。そんなこともあり、愛知県のタンス預金率は、全国でダントツ1位だといわれます。さらに、ある調査会社が、愛知に住む20代〜60代の主婦1500人を対象に防犯意識に関する調査をしたところ、6割以上の主婦が、自分の防犯意識は『高い(高い+まあ高い)』(62.5%)と回答。ところが、実際、空き巣被害件数13年連続(平成17年〜29年)でワースト1位となったのが愛知県なんです。つまり、防犯意識が高いわりに、ケチで保守的なため、できれば防犯対策にはお金をかけたくない。しかも、見積もり無料、激安という言葉に弱いため、結果、悲しいかな泥棒や悪徳業者などが付け入る隙を作ってしまっているということのようです」
相次ぐトラブルを受け、9月には愛知県弁護士会の弁護士8人が「悪質!『トイレのつまり』ぼったくり被害対策弁護団」を結成。既に十数件の相談が寄せられているというが、
「相談者は約40万〜150万円を請求され、『現金払いしか対応していない』などと言われてその場での支払いを求められるケースが大半だと言われますが、騙されないためには、広告を鵜呑みにせず、修理費用の概算(出張費、夜間料金、点検料金など)をしっかり確認する。そして、その場で契約せず、ほかの業者から見積もりを取ることが重要です。焦ったら奴らの思うツボ。結局は冷静な対応がカギになるはずです」(前出・記者)
愛知県を中心に広がりつつある、トイレ修理にまつわる高額請求トラブル。法外な料金をむしり取る“標的”にされては、県民としても水に流すわけにはいかないだろう。
(灯倫太郎)