幽霊が出るとの噂が絶えないインドの呪われた寺院「キラドゥ寺院」廃墟 (2/3ページ)

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・寺院にかけられた呪いの伝説
話は、ソメシュワラ王の統治時代にさかのぼる。通った後は荒れ果てた土地が残るだけというトゥルシカ族が侵略してきたとき、ソメシュワラ王には、この強大な敵を前にしては勝ち目はないことはわかっていた。
敵が迫りつつあるとき、王は当地の賢人に知恵をあおいだ。賢人は弟子を何人か連れて王の元にやってきて、王がなんとか無傷でこの難局を切り抜けるのを助けてくれた。
脅威が去って、賢人は町を離れたが、今後の襲撃に備えるための知恵を授けるため、何人かの弟子を残していった。
最初はうまくいっていたが、町が平和になると、市民は助けてもらった感謝の気持ちを忘れ、弟子たちのことをないがしろにするようになった。
弟子たちが原因不明の病気にかかって重篤な状態になったときも、黙々と介護したのはたったひとりだけだった。賢人が町に戻ってきたとき、弟子たちへのひどい待遇に激怒し、その力を使って、町に陰惨な呪いをかけた。
伝説では、賢人は「人としての情のまるでない場所に人間がいる資格はない」と叫び、日が落ちると、町の全員が石になってしまう不吉な呪いをかけたという。
唯一、親切にしてくれた陶工の妻だけには、町を出るよう忠告し、立ち去るときに決して後ろを振り向いてはいけないと警告したが、彼女は最後に愛する町をひと目見ようと肩越しに振り返ってしまい、石になってしまった。