菅総理「苦労人伝説」の虚実と冷徹素顔「人事権で官僚を震え上がらせた」 (2/2ページ)

Asagei Biz

「実は菅さんの苦労人伝説は、最近になって作り上げられたものなのです」

 菅総理に近いベテラン議員はこう指摘したうえで、菅義偉物語の舞台裏をバラす。

「総理・総裁の座が確実視されるにつれ、とりたてて世間にアピールできる物語を持ち合わせていなかった菅さん自身が『よし、苦労人でいこう!』と決めただけのことです。実際、菅さんも自分を苦労人だとは思っていません。ところが、この作戦はみごとなまでに図にあたり、マスコミもこのストーリーに丸乗りした‥‥」

 対して、複数の官邸関係者から聞こえてくるのが、次のような人物評だった。

「官房長官時代、菅さんは内閣人事局に集中させた強大な人事権をチラつかせて官僚にニラみを利かせていました。その恫喝にも近い物言いに、官僚は皆、震え上がっていた。だから菅さんが総理に就任した時、『絶対に人を信用しない男』『絶対に笑わない男』とも評されていた新総理にどうつきあっていけばいいのかと、官僚らは再度、震え上がることになったのです」

 緑色の血しか流れていないと言われるスガノミクス。年末恒例のバラエティ番組ではないが、やはり国民は根性棒でしたたかにケツをシバかれたあげく、トドメのタイキックでノックアウト‥‥そんな笑えない雲行きになりそうなのである。

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