低くても高くても人生の価値は同じ 人気カウンセラーが語る「自己肯定感からの解放」 (2/3ページ)

新刊JP

山根:今回の本で提示したのは、「受け身のクセをなくす」「自分を客観視する」「思考を切り替える」という3つの感覚を養う方法です。普段のカウンセリングで使っている10種類の心のエクササイズを紹介させていただきました。

————これらは「自分をほめよう」などという、自己肯定感の高め方とはまったく違いますよね。

山根:そもそも自己肯定感は「ありのままで生きていい」という感覚ですから、ああしよう、こうしようと言われて、高められるようなものじゃないんです。

ですから私のエクササイズは、ストレッチのように少しずつ続けて、感覚的に慣らしていくものになっています。ポジティブシンキングのように、できなきゃダメという類のものでもありません。自己否定のクセがある人でも続けやすいものだと思います。

————具体的には、どんな変化が表れるのでしょうか。

山根:例えば受け身のクセをなくす感覚を養うと、今度は自分で選んだり、決めたり、判断したりする感覚が生まれてきます。

客観視する感覚ができると、気分や感情に支配されることが減ります。そして、なぜ自分は悲しいのか、怒っているのか、喜んでいるのかを理解して、受け入れる感覚に変わります。こんなふうに感覚を養うことで、いずれ、ノイズに影響されて「ダメな自分」になってしまうことを、少しずつ回避できるようになるはずです。

■「心のノイズ」は、世の中を一歩引いて見るためのヒント

————最近は家で過ごす時間が増えて、子どもとの接し方に悩む方も多いと聞きます。心のノイズの考え方は、子育てや、あるいは仕事での部下の育成などにも応用できるのでしょうか。

山根:何が相手のノイズになるのか、という視点で考えるといいように思います。例えば部下が、言われたことしかやらないのはなぜ? みたいなことがあったときは、何らかの思考の偏り、思い込みが邪魔をしている可能性があります。だとしたら、ああしろ、こうしろと言う前に、本人にノイズを自覚してもらうことのほうが大事かもしれません。

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