低くても高くても人生の価値は同じ 人気カウンセラーが語る「自己肯定感からの解放」 (3/3ページ)
子育てについては、私も子どもがいるので悩む親御さんの気持ちはよく分かります。特に最近は子どもの自己肯定感が大事だといわれますから、「どうすればいいの?」という悩みはよく聞きます。
————山根さんご自身はどのように子どもと接しているのでしょうか。
山根:私自身の気持ちや考えで、子どもに話をすることです。
例えばファミレスで子どもが騒いでいると、「みんなが迷惑している」とか「お店の人に怒られる」「ここは静かにしないといけない場所」なんて言いがちじゃないですか? でも私は、そういう言い方は避けるようにしています。
「みんなが迷惑しているのが、パパは嫌だ」とか、「オレは静かにご飯を食べたいんだ」というように、“自分を軸にして”話をします。
子どもの自己肯定感は、親の自己肯定感の写し鏡のようなものです。だから、まず親自身が“自分で考えて決めている”姿を見せておくといいんじゃないかな、と思います。
子どもはそこまで考えないかもしれませんが、親の態度を見て鋭く感じ取っているものです。親の一挙手一投足が子どものノイズになることは、本にも書いたとおりです。
————それは参考になりそうですね。では最後に、この本を読んでほしい方々へ、メッセージをお願いします。
山根:自己肯定感が低めだと、目の前の「良い・悪い」にとらわれてしまいがちです。そして自分を「悪い」ほうにジャッジしてしまうと、つらいし、苦しくなってしまいます。
でも一歩引いてみると、世の中は意外と「どっちでもいいんじゃない?」ということばかりです。見方や解釈を変えてみると、世界はガラッと変わります。
心のノイズは、見方や解釈を無意識に狭めてしまうものです。だから「ノイズがあるんだな」という考え方を、一歩引いてみるためのきっかけにしてくれたらいいなと思っています。
たとえ自己肯定感が低くても、高くても、誰だって等しく生きている価値があるはずです。でも、ありのままでいい、なんて言われても、悩んでいる本人は、なかなかそう思えないですよね。その行き詰まり感をちょっとでも打ち破るヒントにしてもらえたら嬉しいです。
(新刊JP編集部)