１０月８日、お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤司（４１）が群馬県前橋市内で行われたフジテレビの番組『でんじろうのＴＨＥ実験』のロケで大ケガを負ったことが明らかになった。

　ロケでは「エアバッグをお尻で爆発させたら宙に浮くことはできるのか？」という実験を行った。スタッフが行った事前の検証で体は浮かなかったものの、本番では１メートル以上も浮き上がり、斎藤は着地に失敗。勢いよく宙に上がったため、右手から落下して身体を強打した。病院に搬送され、背骨の圧迫骨折と右手首捻挫で全治３か月と診断されたという。

　フジテレビは斎藤がケガをしたことは事実だと認め、「斎藤さんおよび関係者の皆様に心よりお詫び申し上げるとともに、今後の治療等につきましては誠意を持って対応してまいりたいと考えております」と謝罪した。

「同局系の恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さん（享年２２）が、ＳＮＳで誹謗中傷を受けて自殺したとみられる問題で、ＢＰＯ（放送倫理・番組向上機構）が、人権侵害などがなかったか審理することが決まりました。

　フジテレビは真摯に対応するとしていますが、出演者へのケアや配慮が足りていなかったのではないかという指摘もありますよね。また、斎藤さんがケガを負ったことに対しても“フジテレビの不祥事はこれで何度目なんだろう”といった声も上がっています。たしかにフジテレビの番組で負傷したタレントはこれまでもたくさんいましたからね」（制作会社関係者）

■松本人志＆ヒロミも……

　古くは１９９１年、『ダウンタウンのごっつええ感じ』（フジテレビ系）の中で、視聴者からの質問に対してダウンタウンが体を張って検証する「なんなんなあに何太郎君」というコーナーで松本人志（５７）が負傷している。

　問題の事件が発生したときの質問は「車のエアバッグって、どれくらいの衝撃で出てくるの？」というもので、車の運転席に松本が座り、巨大な丸太を車体に何度かぶつけたところ、「ボンッ！」という衝撃音とともに勢いよくエアバックが飛び出し、松本の顔面に直撃。

「松本さんはエアバックの衝撃をもろに受け、顔面が腫れ上がってしまい、いたるところから出血してしまったといいます。後年、ラジオ『放送室』（ＴＯＫＹＯ　ＦＭ）や『ワイドナショー』（フジテレビ系）でもこの件について言及していますが、“テレビのスタッフを信用しきっちゃいかんと思った”とも話していましたね」（前出の制作会社関係者）

　１９９１年にはヒロミ（５５）もフジテレビの番組内で大ケガを負っている。

　ヒロミはバラエティ番組『１ｏｒ８』において、大量のロケット花火を背負って宇宙へ行こうという企画「ヒロミ宇宙へ!!」に挑戦。耐火対策のカーレーサー用スーツを着込み、６０００本の花火を背負ったヒロミはわずかに宙に浮かんだが、強風に煽られ花火の火が尻の部分にまわり、大やけどを負ってしまう。

■若手・中堅芸人が次々と

　２０１２年２月にはお笑いコンビ・ずんのやす（５０）が、フジテレビ系『とんねるずのみなさんのおかげでした』の収録中に、腰の骨を折る大ケガを負ったことも記憶に新しい。

　やすは、新潟県内のスキー場で行われた同番組の収録に参加。ゲレンデを水上スキー用のゴムボートに乗って滑走し、タイムを競うというゲーム内で、コースを飛び越えて小屋のトタン屋根に腰を強打し、負傷した。新潟県内の病院に搬送され、診察の結果「第２腰椎破裂骨折」と「第２腰椎両側突起骨折」などの診断をされた。

「一時は全身麻痺状態で復帰も危ぶまれましたが、見事、復活。現在も活躍できていますね」（前出の制作会社関係者）

　その他にもフジテレビ系の番組では、２００８年１２月に『はねるのトびら』の収録中、ドランクドラゴンの塚地武雅（４８）が左足脛骨（けいこつ）を骨折し、全治２～３か月の重傷を負っている。

　また、２０１０年７月の『オレワンスペシャル』収録中に、陣内智則（４６）、我が家の杉山裕之（４３）、ハイキングウォーキングの松田洋昌（４３）の３人がそれぞれ骨折や骨にひびが入るケガを負った。

■みやぞん＆バービーは『イッテＱ！』で……

「芸人以外にも元フジテレビアナウンサーの菊間千乃氏（４８）は『めざましテレビ』の生放送中にマンションの５階から落下して、頚椎圧迫骨折という全治3か月の重症を負っています。フジテレビは事例が多いですが、当然、他局でもあります。

　２０１８年４月には平野ノラ（４１）がテレビ朝日の番組のロケ中に尾てい骨を折る全治１か月のケガをしていますし、２０１９年５月には日本テレビの人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテＱ！』のロケ中、ＡＮＺＥＮ漫才のみやぞん（３５）が左足首を骨折、６月にはフォーリンラブのバービー（３６）がアキレス腱断裂の大ケガを負っています。

　特に芸人は体を張る必要があるためケガが絶えないですが、テレビ局サイドもこれまで以上に、事前の検証を徹底していく必要が求められていますよね」（芸能プロ関係者）

　今回ケガを負ったトレンディエンジェル・斎藤の、１日も早い快復と今後の活躍を期待したい。