ウガンダに「手洗い」を 日本の衛生用品メーカーの壮大な挑戦 (3/3ページ)

新刊JP

やはり日本にいたのではわからないことはたくさんあって、現地に行って状況を見ないと、プロジェクトの意義や課題はなかなか理解できません。逆に、オーナーが現地を見ることで、プロジェクトに対しての社内統制が取れました。

――サラヤの場合は、現地を任せられる人材がいたというのも大きかったと思います。すでにウガンダで独自にソーシャルビジネスを立ち上げていた宮本和昌氏との出会いは幸運でしたね。

代島:そうです。今回の本を読んでくださった方からも宮本氏に会ってみたいとよく言われます。

彼はアメリカの大学を出た後、J I C A(国際協力機構)の青年海外協力隊としてウガンダ農村に入った経験があり、ウガンダのことをよく知っていました。任期終了後に自ら資金調達して、マイクロファイナンスをやるためにウガンダに戻っていました。彼の生き方を慕って世界中から彼のところでインターンをしたいという学生が集まってきていたようです。

――インフルエンサーなんですね。

代島:そうだと思います。サラヤのプロジェクトがうまくいったのも、彼の人間的魅力によるところが大きかったと思います。

アルコール消毒剤の現地生産をするにあたって、カキラシュガーというインド系財閥の製糖会社が廃糖蜜からつくるエタノールの供給してくれるだけでなく、生産場所まで用意してくれたのですが、そこまでやってくれたのは「これはウガンダの人たちのためになるんだ」という信念を先方のGMに熱弁してくれた宮本氏の情熱のお陰だと思います。人を巻き込む力があるんです。

向こうにお金のことを聞かれずに協力を引き出すってすごいですよね。私だったら普通にビジネスの話をして「それでいくら払うんだ」と聞かれてそこで話が終わってしまうと思います。

(後編につづく)

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