「退社秒読み」TOKIO長瀬『鉄腕ダッシュ』奇跡回に残した“後悔の言葉”

10月11日に放送された『鉄腕ダッシュ』(日本テレビ系)は、記念すべき回となった。
この日の放送は「DASH島に全員集合!ウニしゃぶ作り 全員が揃った『奇跡の一日』」。タイトル通り、もはや準レギュラーとなりつつある関西ジャニーズJr.でAぇ!groupの草間リチャード敬太(24)とSixTONESの森本慎太郎(23)が出演し、なんとDASH島にTOKIOが全員集結したのだ。
「白身魚をウニスープでしゃぶしゃぶする淡路島名物料理『ウニしゃぶ』を作るための“ウニ”“白身魚”“出汁”を求めて、3班で行動しました。素潜りが得意な松岡昌宏(43)と森本はウニ。釣り名人の国分太一(46)と長瀬智也(41)は白身魚。似た者同士の師弟コンビ城島茂(49)とリチャードは出汁を担当し、それぞれ奮闘したんですが長瀬・国分ペアが……」(制作会社関係者)
長瀬の釣りは20年以上のキャリアを誇り、3メートル越えのカジキさえ釣ったことのあるテクニシャン。国分は、無言で単調な映像になりがちなアタリ待ち(竿に獲物がかかるまでの時間)も、軽快なトークで間を持たせることができる、と期待されていたのだが……。
■長瀬と国分の出番はダイジェスト状態
「ルアーではなく、生きた小さいアジをエサにして釣りを行いました。しかし、エサを持っていかれたり、岩や海藻に仕掛けが引っかかる“根掛かり”を起こしたりと2人ともうまくいかず、まさかの釣果ゼロ。
ほかの班は約30個のウニを収穫したり、カメノテなど大量の出汁の素材を確保してきたんですが、結局、魚はエサ用の小アジ4匹だけになってしまったんです」(前出の関係者)
長瀬は「完全にダイジェストだね俺ら」とボヤいていたが、実際に番組は釣りの様子をダイジェストで流した。90分ほど粘ったようだが、「ヤバいよー」「エサが弱ってきたな……」と2人が軽くぼやく程度で、まったく放送に値する“撮れ高”がないのがよく分かる映像だった。
「今回の班分け、“TOKIO2人のペア”は長瀬・国分ペアだけだったんですよ。残る2組も若手と師弟関係のような、育成をしているような様子で楽しかったんですが、付き合いの長い長瀬と国分が今後とか、思い出話とか、ちょっとしたトークがあったかもしれないと考えると、少しもったいないですね」(女性誌記者)
■長瀬の心残りは…
しかし、そこはTOKIO。長瀬らの不調を責めることなく、ウニしゃぶづくりに取り掛かった。あまりにもつまみ食いしたウニが美味しかったことから、本来は濾してペースト状にするウニを松岡が「もったいないから」と生のまま、カメノテ・イガイ・ショウジンガニのトリプル出汁と軽く潰して混ぜ合わせるだけにとどめた。
「この時点で、ウニや出汁が非常に食欲をそそる香りになっていたようですが、それだけにウニ味が沁み込みやすい白身魚が確保できなかった長瀬は、残念そうに“魚があったらなぁ”とボヤいていました(笑)。長瀬がそこまで無念をあらわにした理由は、島でみんなが食事できるのは、最後の機会では、という思いがあったからかもしれません……」(前出の記者)
長瀬が21年3月末でジャニーズを退所し、「裏方として」活動するということは、すでに公式に発表されている。今回のように、TOKIOが全員揃ってDASH島で食事する機会はもうないかもしれない。それだけに後悔もひとしおだったのでは、と推察する声もある。
■国分は長瀬をフォロー
「城島に包丁捌きを仕込まれていた森本が、手のひらほどのサイズの小さなアジをきれいに三枚おろしに成功したうえ、“考え方によっちゃ贅沢ですよね。(一口が)半身ですから”と粋なフォローを入れ、 “ポジティブね、そういうこと”“いいこと言ったよお前”と、褒められていました(笑)」(前出の関係者)
ウニの身と一緒にアジを口に入れると城島は「上品なウニの甘味!最高に(さいこ“うに”)、このウニしゃぶいいね!」と、得意のダジャレを交えて絶賛。長瀬も「なるほどー……。まぐれのヤツかな、いま?」と城島をフォローし、ひさしぶりのダッシュでのやりとりを見せた。
国分も「アジ美味いじゃん! フワフワになるね、しゃぶしゃぶにすると!」とベタ褒め。量は少ないが、味そのものは素晴らしかったようだ。
「長瀬も“意外にあっさりしてる”と評し全員が“うんうん”と頷いていました。長瀬と全員の絆がよく分かる回でしたね。それだけに、最後の最後のラストがとにかく残念だったんです……(笑)」(前同)
■屁理屈をこねて大失敗
締めにすべてのうま味が凝縮されたウニ出汁でリゾットを作りたいところだったが、島に米はない。「せめて出汁だけでも」と出汁を飲むことに。松岡が用意している様子に、「ヤベェ飲みてぇ!」「すげぇ美味そう!」「絶対美味しい!」と大盛り上がりだったのだが……。
「ところが、一口飲んだ松岡が“薄いな……”と微妙な顔。ウニを漉さないでそのまま入れたため、味が溶け込まず、ただの“海鮮出汁とウニ”になってしまったんです。ナレーションは“屁理屈をこねて身を潰すのを横着した結果”と、調理中の松岡の“荒っぽく島料理で行こう”“素材の味を生かそう”という発言を非難していました(笑)」(前出の記者)
城島が「いい記念でウニバーサリー(アニバーサリー)になりました!」とダジャレで締めるも、「こっちの締めも薄味――」と辛らつなテロップが出て、番組は終了。
微妙に締まらない終わり方となってしまったが、見方を変えれば、TOKIOらしいともいえる。
■次回はノミネート特別企画
「メインの白身魚が用意できなかったのは、長瀬にとって心残りになったかもしれませんが、引退までの間にもう1度くらい、全員が島に集結するチャンスがあればいいですね。しかし、本当に楽しそうに島でTOKIOと過ごしている長瀬が来年3月末で見納めと思うと、やはり残念です」(前出の記者)
次回は「第1回DASHデミー賞」と題して、「あの名物やあの人々をTOKIOが勝手にノミネート」するという、1つの節目になりそうな企画。
番組も長瀬引退に向けて、一区切りつけようとしているのかもしれない――。
微妙に不本意な結果となりながらも、楽しめたウニしゃぶ。これからも、来年の3月末まで、長瀬が心残りのないようにDASH島を楽しめることを祈るーー。