SMAP衝撃『Joy!!』の『赤い公園』津野米咲さん死去!稲垣吾郎が哀切追悼

女性ロックバンド『赤い公園』のメンバー津野米咲(つの・まいさ)さんが都内の自宅で亡くなったことが19日に報じられた。享年29だった。
「津野さんは、10年に結成した『赤い公園』でギターを担当していました。全曲の作詞・作曲・プロデュースを手掛けており、バンドのリーダーだった。自称“音楽オタク”で、音楽一家で育った影響からカーペンターズ、サイモン&ガーファンクル、アース・ウィンド・アンド・ファイアーやミスチル、チャイコフスキーやドビュッシーなどのバレエ音楽などなど、さまざまな曲を聴いて育ったそうです」(音楽ライター=以下同)
『赤い公園』以外にも、元JUDY AND MARYのボーカリスト・YUKI(48)や、モーニング娘。‘16などに楽曲提供を行ってきたほか、あのSMAPの『Joy!!』を2013年に手がけたのも、津野さんだった。当時21歳の若さでの提供であり、異例の楽曲提供として音楽業界で大ニュースとなった。
■SMAPが好きだった津野さん
津野さんは16年にSMAP解散が報じられた際はツイッターで
《SMAPがいないなんてさすがにキツい》《でもこれは私たちの大好きなSMAPを守ってくれたのかなあ。今はとにかく受け止めきれないよねえ。大好きだよおおおおお》
とツイートしたこともある。12年の『bounce』インタビューでは、
「昔のアイドル、それこそ松田聖子さんとかSMAPの『BOO』とかを聴きながら、これをバンド・サウンドでやったら、みたいなこともよく考えます。」としていたこともあった。
「『JOY!!』は、SMAP50枚目のシングルでした。香取慎吾(43)主演の13年のドラマ『幽かな彼女』(フジテレビ系)の主題歌でもあった。
最年少の香取慎吾も36歳で、最年長の中居正広(48)が41歳。いよいよ“中年”を迎えつつあった時代でしたが、そんな年齢だからこそ、“一緒に無駄なことをしよう”“あの頃の自分たちを思い出そう”という歌詞がすごく沁みる。“大人が元気になれる歌”“明るいけど、ジーンと来る”“華やかでドラマチックで可愛らしい曲”と、大好評でしたね……」
■『オリジナルスマイル』を意識した曲だった
13年6月8日の『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)公式ブログで香取は、
「『Joy!!』は50枚目にして、ホントにSMAPらしい曲だな、と思うし、22歳の津野米咲さんが…『オリジナルスマイル』が好きだったという彼女がそういう思いで作ってくれた曲なんだな、と思うと…。ホントに、たくさんの人にen"Joy!!"してほしいですね!」
と、つづっていた。『オリジナルスマイル』はSMAPが94年に提供した楽曲で、作詞家の森浩美が、当時アイドル氷河期でなかなか売れず苦戦していた彼らを応援したいという気持ちで書いた曲である。先述のスマステで津野さんは、「ああいう曲を書けたらなと思って(『Joy!!』を)書きました」と、コメントしていた。
「“よくないことばかり考えてはいけない”“笑顔で心に力をためていろんなことを笑い飛ばせ”と、『Joy!!』と同じく聴いた人にエールを送る内容でしたね。『Joy!!』当時は、まだ11年の東日本大震災の爪痕が残っていた時期だったので、“元気をもらった”“励まされた”という声も非常に多かったです」
■SNSでは追悼の声が相次ぐ
『Joy!!』のPVは、黄色い衣装をまとい、建物のロビーに集まった人とともに、軽いステップで楽しく歌っており、見るだけで元気になる作品だった。歌詞も非常ポジティブだ。
そんな楽曲手がけた、津野さんが亡くなってしまった。新シングル『オレンジ/pray』を11月25日に発売を控えた矢先の出来事だった。
SNSでは、改めて『Joy!!』の歌詞を引用して偲ぶ声や、
《津野米咲さん、JOY!!という盛り上がれて楽しくなる曲をSMAPに提供して下さって、ほんとにありがとう。》《SMAPの「JOY」、SMAPの数ある曲の中で、一番好きな曲でした》《また…才能のある若い人が…辛い。SMAPのみなさんとJOYを披露してた姿を鮮明に覚えてる。》
と、追悼の言葉で溢れていた。
ロックバンド「氣志團」のボーカル・綾小路翔(44)はいちはやく反応しており、追悼の言葉をツイッターに投稿している。
■綾小路翔の長い別れの言葉
綾小路は、
「言葉にならない」「津野さん、直接話したのは一度だけ。偶然同じ店にいて、折角だからと一緒に飲んだ。フランクで聡明な方だった。何があったか知らねーけど残念で堪らない。生きるとか死ぬとか、難しい事はわかんねーけど、音楽が大好きな仲間がいなくなるのは寂しい。友達各位、生き辛いって感じる事あったら連絡くれ。」
「なんて、死ぬぐらい悩んでる人は周囲に相談なんてしないし、出来ないのかもしんねーけど。俺の昔の友達も、みんな何も言わねーで死んだし。でも今の友達はちゃんと話してくれよ。何も言わねーで死んだら殺す。マジで撲殺。俺といると楽になるよ。意味はすぐわかるから。二杯ぐらい飲めばすぐ。試して」
「津野さん、安らかにね。ステージで共演した事はなかったから、いつか俺がそっち行ったら演りましょう。FNSでプレイを見て、カッコいいなぁって思ってたんだ。でもそっちにはスゲーミュージシャンいっぱいいるから、大行列かもなあ。」
と、つづっていた。
■そしてSMAP稲垣吾郎も追悼
そして、津野さんから『Joy!!』を提供されたSMAPの稲垣吾郎も、19日の15時からレギュラーで出演している『THE TRAD』(TOKYO FM)で、津野さんの死を悼んだ。
稲垣は『Joy!!』について「2013年のリリースだったんですけど、作詞作曲が津野さん」とコメント。
続けて、「コンサートで盛り上がる曲で、大切な50枚目の記念すべきシングルだった」と話し、「当時津野さんが21歳だったんですけど、SMAPが大好きで、この楽曲を提供することをすごく喜んでくださったのが印象に残っています」と語った。
稲垣は最後に「音楽クリエイターとして活躍され、ギタリストとしてもすごく評価されていた方なので本当に残念。心からお悔やみ申し上げます」と、津野さんへの別れの言葉を述べていた。
ここ数か月、相次ぐ芸能界の訃報。また1人、才能のある方が世を去ってしまった。心より、哀悼の意を表します。
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