福士蒼汰『DIVER』爆死、滑舌&キャラ喧嘩で役者生命の危機か

日刊大衆

福士蒼汰
福士蒼汰

 福士蒼汰(27)がダークヒーローを演じるドラマ『DIVER-特殊潜入班-』(フジテレビ系)の視聴率が、低空飛行を続けている。10月13日放送の第4話の平均が6.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)。いや、今どき視聴率を基準にドラマを判断するなど野暮だが、それでもこのドラマに関しては「もっと評価されてもいいのに」とは言えない感じで……。

 面白くなる要素はあちこちにあるのだ。女ボスに美しく知的なりょう(47)、潜入捜査科のD班を仕切るスゴ腕刑事にカッコイイ安藤政信(45)、お調子者ハッカーの浜野謙太(39)もいい味出している。

 元自衛隊の佐根村将を演じる野村周平(26)も堅実に役をこなしているし、さあ面白くなるかと思いきや、なぜか乗れない。キャラはそれぞれ立っているが、まとまりが感じられないのが最たる理由だ。おにぎりにならず、パラパラと米粒が落ちていく感じ、といえば伝わるだろうか。

 さらに、ネットでよく目につく「福士蒼汰ってこんなにへただっけ?」という感想。そうなのだ。そう首をかしげてしまうほど、彼が演じる黒沢兵悟のキャラが、福士の持ち味やスタイリッシュさとぶつかってケンカしている気がする。演出なのかもしれないが、そこまでおおげさにニヒルな演技をしなくとも十分カッコいいのに、ひとつひとつの仕草に「どや!」と顔とポーズを作る福士に困惑する。

 カッコいい人がキメッキメで、悪者を倒すまでのプロセスで別に反抗する必要ない人にまで反抗しまくり、「ヘッ」と口を片方に歪ませるという姿に「そんなにカッコつけんでも、ちゃんとカッコええって!」と見ているこちらがオロオロしてしまうのだ。

■福士蒼汰の良さが消されるキャラ

 さらに福士の持つトロリとした低い声。すごく雅で風流で、大好きな声な役者の1人である。が、滑舌は良いとはいえない。このドラマでは、本音を隠しながらボソボソと呟く役柄ゆえ、「風流」が活かされず、滑舌の悪さばかりが前に出てしまっているのも、残念なポイントだ。

『DIVER』がふるわなかった原因としてもう1つ。時期もあると思う。私自身、コロナ禍の疲れを引きずっている今、リアルに自分の身にも振りかかりそうな事件を、よりダークに見せてくるドラマに感情移入する心の余裕がまだない。それでもまだD班全員が仲の良い設定なら良かったが、影の仕置き人が影でもギスギス気味なので、見ていて気が休まらないのだ。

 野村周平とのバディも化学変化を起こす間がないまま、もう最終回。が、予告を見ると、これまでの「??」が一気に回収される“謎解け回”になるようなので、見届けたい。

 福士は、来年1月期放送のテレビ東京系ドラマ『神様のカルテ』(放送日未定)に主演することが発表された。こちらでは、あの風流な声色が活きる気がする。楽しみだ。(田中稲)

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