第5回「斎藤茂太賞」授賞式のお知らせ (2/4ページ)

バリュープレス

斎藤茂太賞の選考過程でセレクトしたすべての作品を対象として、斎藤茂太賞実行委員会が選考し、日本旅行作家協会の「旅の良書2020」ロゴマークが出版元に提供されます。「旅の良書」の認定は本年度が第2回目となります。


[審査員]
下重暁子(作家・日本旅行作家協会会長)
椎名 誠(作家・日本旅行作家協会名誉会員)
大岡 玲(作家・東京経済大学教授)★今回より新しく審査員就任
芦原 伸(ノンフィクション作家・日本旅行作家協会専務理事)
種村国夫(イラストレーター・エッセイスト・日本旅行作家協会常任理事)

[第5回「斎藤茂太賞」最終候補作] (著者名五十音順)
■岡本仁『また旅。』(京阪神エルマガジン社)
■乙武洋匡『ただいま、日本』(扶桑社)
■坂田ミギー『旅がなければ死んでいた』(ベストセラーズ)
■若菜晃子『旅の断片』(アノニマ・スタジオ/KTC中央出版)                 


[総評](下重暁子)
候補作品が送られてくると、まずはパラパラとページをめくって大まかに印象をつかみ、そのあと熟読するのだが、今回最初に手に取った3冊はどうもピンとこなかった。ところが、事情があってたまたま遅れて届いた1冊に目を見張った。「いいのがあったじゃない!」。それが『旅の断片』だ。コロナ禍の中で山荘に引き籠もり、じっくり読み進めていくと、ますますこの作品に引き込まれた。外国へ行って、珍しいものを見ようというのではなく、人々の普通の暮らしに目を向け、それを落ち着きのある優しい文章で綴っている。たとえば、とある街角。おばあさんが毎日毎日花に水をやっている。ただそれだけの風景が、なんと愛おしく心にしみることか。かつて、宮城県気仙沼市から渡った島で、一日中ひたすら牡蠣の殻をむいている人々の姿に、心底感動したことを思い出した。地に足のついた暮らし、なんでもない日常がいかに尊いものであるか、旅のスケッチ風のエッセイが、そのことを改めて感じさせてくれた。

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