サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「脇役アリストテレスの一発」 (2/2ページ)
しかし、3000メートルの舞台を思うと、他にも魅力たっぷりな馬はいる。中でも期待を寄せたいのは、アリストテレスである。
まずは抽選(6分の4)を突破しなければいけないが、GIどころか重賞を使うのも初めてという脇役にすぎない存在。だが、目下2連勝と勢いに乗る、夏以降のしてきた「上がり馬」。2勝とも人気の古馬勢をねじ伏せてのもので内容もよく、断じて軽くみるべき馬ではないのだ。
春はひ弱さが残っていて若駒S、すみれS(ともに2着)といったクラシックに直結する主要レースを勝ちきれず、夏は裏街道からの再発進となった。
「春の終わりは体重が減ったりして調子を崩したが、リフレッシュ放牧で大きく成長した。まだ良化の余地は十分だが、この秋は思いどおりに調整できている。心身ともにたくましくなった」と、音無調教師は目を細める。
なるほど、先々週といい1週前の追い切りといい、軽快かつリズミカルな動きで、状態のよさをアピールしていた。
前2走の54キロから3キロ増となる57キロは初めて背負う斤量で、相手も一気に強くなることから楽な競馬は望むべくもない。しかし、父も母の父も菊花賞馬で、祖母の父は凱旋門賞勝ちのトニービン。スタミナ勝負はドンと来いだ。
しかも、フサイチコンコルド(ダービー)、アンライバルド(皐月賞)など、近親、一族に活躍馬がズラリといる良血。穴党としてはコンビを組んでほしくなかったが、鞍上は名手ルメール騎手。魅力いっぱいのダークホースで「一発」があって不思議ない。