「“カン内閣”とあえて呼ぶ」反菅・麻生太郎副総理の自民党“伏魔殿”バトル

日刊大衆

画像はイメージです
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 政権発足からわずか1か月、菅義偉内閣の支持率が急落している。

「NHKが発表した10月の内閣支持率は先月から7ポイント低下して55%、逆に不支持率は7%アップして20%です。日本学術会議の任命問題が影響しているのは、間違いありません」(全国紙政治部記者)

 日本の科学者の意見をまとめ、国内外に発信する代表機関である日本学術会議。菅首相は新会員候補6人の任命を拒否したが、その理由についていまだ明確な説明がなされていない。この裏事情について、政治評論家の鈴木哲夫氏はこう語る。

「そもそもこの問題に火をつけたのは(共産党系の)赤旗新聞で、朝日、読売など中央紙は、当初は特段、問題視していませんでした。ゆえに菅首相は、この程度のことでは政権に影響なしと思っている節があります」

 学術会議側から推薦者リストを官邸に提出されたのは、8月31日のことだ。

「その段階では、まだ次期首相が決まっていなかった。任命拒否については菅首相ではなく、安倍晋三前首相が判断したのではという見方もあります」(前出の政治部記者)

 その安倍前首相の威光だが、自民党内で急速に弱まっているという。

■「カン内閣」とあえて呼ぶ麻生

「党内では過去の人になりつつある安倍さんですが、その流れに抗っているのが、盟友だった麻生太郎副総理。麻生氏は自身の総理再登板も期待した中、二階俊博幹事長が菅氏を擁立し、キングメーカーとなったことに激怒している。麻生氏は菅首相と不仲で、“カン内閣”とあえて呼ぶなど、露骨に嫌っている」(自民党関係者)

 現在、その麻生氏が画策しているのが、“菅・二階つぶし”だというのだ。

「力を強める二階派を牽制すべく、麻生派の急拡大を目論んでいます。総裁選に出馬した岸田文雄前政調会長に、自派閥との合併案をもちかけたんです」(前同)

 そこで浮上しているのが「大宏池会」構想。池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一の4人の首相を排出したかつての大派閥も、今はたび重なる分裂で古賀派(現・岸田派)、谷垣派(現・谷垣グループ)、麻生派の3つに。その3派の再合流が、進行中だという。

「先の総裁選の際に麻生氏は、自身と対立する岸田派の重鎮、古賀誠元幹事長を切れば、“麻生派は岸田氏を推す”と伝えていたそう。総裁選には間に合わなかったものの、9月24日に岸田氏が古賀氏に決別の意向を伝えた。10月5日に古賀氏は岸田派のパーティを欠席し、さらに翌日、派閥の名誉会長から退任することを表明。岸田氏から明確に距離を置いた」(同)

 ただ、古賀氏に近いメンバーは派閥を割るとも見られ、岸田派は分裂危機に陥っているという。

 この続きは現在発売中の『週刊大衆』11月9日号で。

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