「黒人は警官に殺されやすい」は本当か?BLMの数学的考察 (3/3ページ)

新刊JP

母数を見れば、黒人にとっての脅威は、同じ黒人市民ではなく、圧倒的に「警官」だとわかる。

もちろん、警官が通常武装している点と、職務の性質上、市民よりも武力行使をする機会が多い点は見逃せない。では、警官の側は黒人市民と白人市民を区別しているのだろうか。

先述のデータを見ると、アメリカの警察官が殺した黒人市民(307人)は、白人市民(584人)の半分強だが、2015年時点でアメリカの白人人口は黒人人口の6倍である。気になるアンバランスだ。だが、安易に結論に飛びついてはいけない。たとえば、貧しい人のほうが犯罪を犯しやすく、黒人の方が貧しい可能性が高いなら、警官が駆けつけた先に黒人がいる可能性は高くなり、したがって射殺される黒人も多くなるだろう。大勢の黒人が警官によって殺されているのは事実だが、その理由についてはさらに詳しく調べる必要がある。

感染症の広がり方の予測や人口推移の予測、銀行の利子に自分の体の肥満度。世の中のおよそあらゆるものには「数学」が関わっている。「数字も数学も大嫌い」という人は多いが、難しい計算は嫌いでも、自分の生活と関連することであれば、きっと興味を持てるはず。

私たちが生きる世界の様々な事象を数学で解き明かした本書を読んだ後は、世の中がこれまでとは違って見えるはずだ。

(新刊JP編集部)

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