伝説的コンサルタント・一倉定が明かす 成功する社長の役割 (2/2ページ)

新刊JP

たった一人で、会社の未来を左右する決断を下す。その孤独に、社長は向き合わねばならない、というのが一倉氏の考えだ。

■伝説的コンサルタントが語る「社長の社会的責任」とは?

もう一つ、一倉氏は

会社は絶対につぶしてはならない。いつ、いかなる場合にも利益をあげて存続させなければならない。これが経営者の最低限度の社会的責任である。そこに働く人々の生活を保障するという社会的責任がある。(P 221)

と説くと同時に「とにかく食っていければいい」「もうこれ以上大きくしない。小ぢんまりやるのが私の主義だ」という考えの社長には警鐘を鳴らしている。

経営者の使命感を土台にした未来像のないところに経営はなく、繁栄はない。すぐれた企業は必ずすぐれた未来像をもっている。(P 222)

繁栄とは、社会がその会社を必要としている何よりの証拠なのだ。

ただし、未来像を描くうえでチェックしなくてはならないのは「今のわが社の業界の将来はどうか」ということだ。
もしも、斜陽化の兆候があるようなら、成長業界への転身を図らなければならない。早く兆候を発見し、早く転身しなければ手遅れになる。

長期的な将来を見通し、会社を誤りなく導くことが経営者の役割なのである。

「〈新装版〉一倉定の社長学」シリーズの第7巻『社長の条件』では、社長に求められる資質や役割についての解説だけでなく、一倉氏が長いコンサルタント人生で出会った優れた経営者・優れた企業、そして人的な問題が起こりやすい組織の実例が集められており、「社長業とは何か」を確認できる。

「どんな経営者になりたいか」というビジョンは人それぞれ違うものだが、本書は「成功する経営者」の共通項を教えてくれる。これから起業する人にとっても、学びが多い一冊だろう。

(新刊JP編集部)

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