プロ野球・注目の「来季の監督人事」巨人の最大の強みとは?

日刊大衆

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 3か月遅れの開幕から始まり、異例づくしのシーズンとなった2020年のプロ野球。残り10試合を切り、ファンの関心はパ・リーグのクライマックスシリーズ、そして日本シリーズへと移っているが、その裏では来季に向けた各球団の動きが活発化している。

 まずは、注目の監督人事から見ていこう。

「結論から言えば、来年も顔ぶれはほとんど変わりません。コロナ問題もあり、各球団はどこも、首脳陣を入れ替えるほどの時間も余裕も金もないのが実情です。すでに発表されたDeNAのラミレス監督から三浦大輔2軍監督への禅譲以外は、1軍監督はそのままでしょうね」(スポーツ紙ベテラン記者)

 では、DeNAでは、なぜ監督交代劇が起きたのか。ラミレス監督はこの3年間で、日本シリーズ進出を含む2度のAクラスにチームを導いているのだが……。

「あまりに采配が独特で、周りがついていけませんでした。IT企業が親会社で、外国人監督と聞けば、さぞやデータ重視派と思われがちですが、意外にもラミちゃんはバリバリの“勘ピュータ”派で、突拍子もない采配が多かったんです」(スポーツ紙DeNA担当記者)

 昨年序盤の時点で、すでに更迭論が出ていたという。

「それが今回の交代につながっているのは確かです。ただ“ハマの番長”の出番はもう少し機が熟してから、というのが球団側の当初の思惑でした。実は、次期監督は古巣復帰で話題性も十分な谷繁(元信)が既定路線だったといわれています。ただ、あの不祥事がありましたからね」(前同)

 この“不祥事”とは、先頃発覚した名門・東海大野球部の「大麻汚染」のこと。谷繁氏の息子が当事者の一人という報道もあり、監督案は白紙に戻ったという。

「DeNAオーナーの南場智子氏は、自身がいたく気に入っている理論派の仁志(敏久)を推していたんですが、球団としては人気面からも生え抜きにやってほしかった。それで、仁志を2軍監督にすることで事態を丸く収めた印象です。ただ、番長は人気こそ絶大ですが、現役当時から、そこまで人望はないタイプ。求心力という部分では、やや不安も残ります」(同)

■巨人の独走を許した理由は?

 セの他球団では、中日・与田剛監督、阪神・矢野燿大監督、広島・佐々岡真司監督が、いずれも留任。2年連続で最下位に沈むヤクルトでも、高津臣吾監督が就任1年目との理由で更迭論は出なかったという。

 野球評論家の江本孟紀氏も、球界の体質を踏まえて、こう指摘する。

「巨人の独走を許した責任の一端が、セ・リーグ5球団の監督にあるのは間違いない。3割打者が一人もいない、投手陣も盤石とは言えない巨人が、あれだけ勝てたのは、単に戦力だけの問題じゃないからね」

 だが、巨人には他球団にはない強みがあると言う。

「とはいえ、ことプロ野球では、現場主導でチーム作りができている原(辰徳)監督や楽天・石井一久GMのような存在はむしろ稀。特にセ・リーグは古い体質のチームがまだ多く、監督人事もオーナーの意向のようなしがらみが優先されてしまう傾向が強い。要は監督としての実績や能力以上に、政治力がモノを言う世界でもあるんだよね」(前同)

 パ・リーグに目を移すと、成績不振でシーズン途中に西村徳文監督が辞任したオリックスは、中島聡監督代行の監督昇格が濃厚。同様にBクラスに低迷した日本ハムでも、栗山英樹監督の続投が決定した。

「栗山さんも来季で日ハム歴代最長となる10年目。球団側としても“そろそろ代えたい”のはやまやまです。ただ、今年の東京五輪延期が、栗山さんにはプラスに働きました。実は、球団上層部の本命は稲葉篤紀日本代表監督。本当は五輪が終わって体が空く稲葉監督に来季を任せたかったものの、延期で、その話は持ち越しとなりました」(スポーツ紙日ハム担当記者)

 11月2日発売の『週刊大衆』11月16日号では、各球界から「構想外」と通告されたベテランたちの去就や原監督の動向についても掲載している。

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