日本の会社が「タテマエ」ばかりになってしまう理由 (2/4ページ)

新刊JP

だから営業チームの改革にしても、ある程度のことはしっかり実践できているのかなと思っていたんですね。でも、3ヶ月後にそれぞれのチームで進捗報告をしたら、私が担当している3チームだけ、まったく改革が進んでいなかったんです。

――ええ……。みんな一生懸命取り組んでいたんですよね。

仁科:資料を作っただけで、実践はまるでされていなかったんです。うまくいっていると思っていたのは私だけで、実務レベルでの改善は何もされていませんでした。

営業部のプロジェクトですから、その進捗報告を営業部長クラスの方々も見に来ています。当然、私たちの報告にはかなり厳しいコメントをいただきました。

――なぜそんなことになったのでしょうか?

仁科:建前の資料を作っていたということなんでしょうね。大手の文化として「こういうことになっています」「こういうことに取り組んでいます」という「やっています感」を出す報告書を作るのはみんなすごく上手なんですけど、本心で納得して取り組んでいるかというと、それは別問題じゃないですか。

――なるほど。仁科さんはその建前に気づかなかったんですね。

仁科:そうです。私もショックでしたから、その報告会が終わった後で3チームのメンバーを集めて「もうやめましょうか」と言ったんです。

メンバーと意思疎通ができていなかったのですから、コンサルタントとしての自分の力不足は認めないといけません。だけど、メンバーの方にプロジェクトに対するやる気がないなら、お互いに時間の無駄になってしまうので、それはやめましょうと。

そうしたら、「他の業務で忙しい」とか「クレーム対応に追われていてそれどころじゃなかった」とか、そういうメンバーの「本音」が出てきたんですね。こちらからしたら「それを最初に言ってくださいよ」という感じなのですが(笑)。

――メンバーたちの現状というか、本音がわかっていれば、他にやりようがあったのに、という。

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