日本の会社が「タテマエ」ばかりになってしまう理由 (1/4ページ)
どんな人でも、自分が勤める会社や組織に言いたいことはあるはず。
でも、いち社員の立場で組織に対して「物申す」のは勇気がいるし、自分と同じような意見を持っている人が他にいるのかもわからない。だから、こうした問題意識はほとんど表に出ることなく、居酒屋や家庭内での「グチ」として人知れず消えていく。
この「グチ」を「社員のホンネであり、組織変革・業績向上を実現するカギ」だとして、積極的に活用する手法を解説しているのが『「グチ活」会議 社員のホンネをお金に変える技術』(日本経済新聞出版)だ。今回は著者の仁科雅朋さんにインタビュー。日本の組織が「タテマエ」ばかりになってしまう理由や、仁科さんが提唱している「グチ活」についてお話をうかがった。
■社員の「グチ」を解放せよ 組織の生産性向上を実現する「グチ活」とは?――『「グチ活」会議 社員のホンネをお金に変える技術』は、社員のグチに注目したユニークな本で、発売前にAmazonランキング(企業経営一般関連書籍ジャンル)で1位となるなど注目されています。仁科さんが「グチ」に耳を傾けるべきだと考えるようになったきっかけになった出来事がありましたらお聞きしたいです。
仁科:私は組織改革コンサルタントとして活動しているのですが、この仕事を始めてから、自分で「しっかりやれるようになったな」と思えるようになるまでに結構時間がかかっていて、いろいろと失敗をしているんです。
その一つなのですが、ある大手食品会社の営業部の売上を上げるために組織改革をするというプロジェクトを何人かのコンサルタントで担当することがあって、私はそのなかの3チームを担当していたんです。1チーム4人ですから全員で12人、みんな大手の社員だけあってすごく優秀なんですよ。私が「こうしよう」と提案したことをすぐに資料にまとめてくれましたし、書面や資料の提出などは非常に早くて上手でした。
――それはコンサルタントの側からしても仕事がしやすいですね。
仁科:そうです。