凄腕営業マンが仕事の「やりがい」に気づいた瞬間 (1/2ページ)

新刊JP

『最高に「生きがい」のある仕事』(石田行司著、幻冬舎刊)
『最高に「生きがい」のある仕事』(石田行司著、幻冬舎刊)

「人生100年時代」といわれるようになり、同時に定年が延びて仕事をする期間が長くなっている今、「仕事をいかにやりがいと喜びを感じられるものにするか」は人生そのものの充実度をこれまで以上に左右するようになっている。

ただ、仕事にやりがいや喜びを感じている人は、決して多くはないのが実情のようだ。リクルートキャリアが2013年から2019年に行った調査によると、働くうえで「働く喜び」が必要だと感じている人が8割を超えている一方で、「働く喜び」を感じている人は4割程度にとどまっている。求めてはいるが、なかなか手に入らないというのが仕事におけるやりがいや充実感の実態なのだろう。

■凄腕営業マンに突如訪れたスランプ

では、どうすれば仕事をやりがいのあるものにできるのか。医療、介護、看護を含めたトータルヘルスケア事業を展開するニューロンネットワーク株式会社代表取締役の石田行司さんが、自身の半生を振り返りつつ、仕事における「やりがい」や「喜び」について考察する『最高に「生きがい」のある仕事』(石田行司著、幻冬舎刊)は、それを考える上で役立つ一冊だ。

石田さんが医療業界に入り、製薬会社のMRとしてキャリアをスタートさせたのは、仕事を通じて「人の役に立ちたい」という気持ちが強かったからだ。

MRとは医療機関向けに自社の製品を案内し、治療につかってもらうよう働きかける仕事。わかりやすく言えば、医薬品などの営業職である。

この仕事で大事なのは、普段から顧客となる総合病院やクリニックを訪問して、医師とコミュニケーションをとっておくこと。だから、石田さんは誰よりもまめに客先を訪問し、医師に顔を覚えてもらうことにした。「営業は自分を売れ」という営業職の鉄則を実践したのだ。

すると、効果はてきめんだった。1年目の成績は新人の中でトップ。仕事を覚えた2年目はさらに成績を伸ばすことができた。しかし、転機は3年目に訪れた。営業成績がまったく伸びなくなってしまったのだ。

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