たけしもさんまもマツコもいらない!?コロナ不況で「大物MC全カット」危機!!

日刊大衆

ビートたけし、明石家さんま、マツコ・デラックス
ビートたけし、明石家さんま、マツコ・デラックス

 コロナ禍で多くの業種が未曽有の不況に見舞われているが、テレビ業界も例外ではない。

 今年8月に発表された在京民放キー局5社の4~6月期の連結決算では、広告収入の減少やイベントの中止が相次ぎ、テレビ東京ホールディングス(HD)を除く4社の最終利益が減少したことが明らかになった。

 また、11月5日には『マイナビニュース・エンタメチャンネル』を担当する人物が、テレビ朝日を除く4社が中間決算を発表したとツイート。日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ東京の営業利益と番組制作費が軒並み減少したと報告している。

 そんな中、11月10日発売の『FLASH』(光文社)では、大手広告代理店や民放各局のプロデューサー、ディレクター、編成担当者など、計150名を対象にアンケートを入手したとし、テレビマンが考える「使いたい司会者」をランキング形式で紹介している。

■さんま、マツコ、タモリ、鶴瓶もランク外!

「使いたい司会者」の1位には、『林修の今でしょ!講座』や『ポツンと一軒家』(ともにテレビ朝日系)などに出演する林修氏(55)が選ばれている。また、2位には好感度ナンバーワン芸人のサンドウィッチマン、3位には30~40代の女性から圧倒的支持を集める元TBSアナウンサーの田中みな実(33)がランクイン。

「ところが、長年にわたって多くの番組でMCとして活躍しているくりぃむしちゅー上田晋也さん(50)やマツコ・デラックスさん(48)、そして明石家さんまさん(65)はランク外なんです。さらに、タモリさん(75)、笑福亭鶴瓶さん(68)といった方々の名前もありません。

 ビートたけしさん(73)が27位。また、ダウンタウン松本人志さん(57)は19位、浜田雅功さん(57)は32位にランクインしていますが、いわゆる大御所や大物と言われる人たちはランク外かランク下位に位置しています。

 大物芸人としては唯一、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で老若男女から支持され、4年連続で『NHK紅白歌合戦』の総合司会者に抜擢されたウッチャンナンチャン内村光良さん(56)が入っていますが、それ以外の方々はほぼ全滅ですね」(放送作家)

 テレビ各局では制作費が軒並みカットされ、高額ギャラのタレントはどんどん需要がなくなってきていることは間違いなさそうだ。

■出演者の高齢化が進む『噂の!東京マガジン』も終了

「テレビ各局ではこれまでの世帯視聴率から、個人視聴率を評価基準にしはじめています。特に、13~49歳のコア層と呼ばれる、購買力の高い若年層やファミリー層に見てもらえるような番組作りを積極的に進めています。

 さんまさん、たけしさんのギャラは当然トップクラスですが、コア層の視聴率がそれに見合ってておらず、“コスパが悪い”と判断されてしまったのではないでしょうか。ギャラが高くてコア層に響かないタレントはバッサリいきたい、というのがテレビ局の本音でしょうね」(前出の放送作家)

 11月10日にはTBSの日曜昼の情報バラエティ『噂の!東京マガジン』が来年3月で終了することが明らかになった、と『スポニチアネックス』が報じている。1989年にスタートした同番組は、32年の長い歴史に幕を下ろすこととなる。

「MCを務める森本毅郎さんは81歳、その他にも清水国明さん(70)や山口良一さん(65)、笑福亭笑瓶さん(64)など、シニア層のタレントが多数出演しており、TBSが数年前から掲げる、13~59歳までの“ファミリーコア”の視聴者への訴求力はありません。

 ほとんどのテレビ局で、世帯視聴率が悪くなくてもターゲットに刺さらない番組は打ち切りの対象になりかねない。久本雅美さん(62)がMCを務めてきた『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)も来春での終了が発表されましたよね。『噂の!東京マガジン』も同じような理由で、終了が決まったのでしょう」(前同)

■大御所だろうと安泰ではない

 制作会社関係者は話す。

「これまで、テレビに出演する芸能人には“実績”というものがあり、テレビ各局は一度払ったギャラを下げないという不文律があったんです。ところが、コロナ禍でそんなことを言っていられない事態に陥った。

 視聴率はそれほど悪くない、むしろ同時間帯の裏番組よりもいい成績の情報番組でMCを務めている大物司会者にも、テレビ局はギャラ減額の交渉を行っていると聞こえてきています。

 現在のテレビ業界では、さんまさん、上田さん、マツコさんといったタレントであろうと、“この人だから安泰”ということはありません。そういった意味で今回の『FLASH』に掲載された『使いたい司会者』ランキングは、テレビに携わる人間にとっても現実感がありますよね……」

 コロナ禍を経て、テレビ業界は大きく変貌を遂げることになりそうだ――。

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