毎日の睡眠は平均３時間でした」

ゆま「うわあ、大変ですね」

松永「毎朝、起きるのもしんどくて。そんな僕を見かねて、当時同棲していた今の嫁が、フランスの入浴剤を買ってきてくれたんですね。“これで半身浴をしなさい”って。試しに入ってみたら、次の日の朝の目覚めが全然違ったんです。それで初めて、お風呂効果のすごさを知ったんです」

ゆま「へえー。眠りは時間よりも、質が大事と言いますもんね」

松永「おっしゃる通りで、“眠りのためのお風呂”っていいなぁと思ったんです。その後も、妻がいろんな入浴剤を買ってきたり、お風呂用のキャンドルを立てて癒やし空間を作ったり……それこそ“お風呂のソムリエ”みたいなことをしてくれていたんですね」

ゆま「奥さん、すごい！」

松永「アハハ、そのおかげで、お風呂グッズの専門店を作ってみたいと思ったんです。とはいえ、最初の２年間ぐらいはほとんど収入がなくて、土・日はアルバイトをしていました（笑）」

ゆま「ふへえ。今でこそ松永さんはテレビにもよく出られていますけど、それまでは大変だったんですね」

松永「まあ、妻のほうが大変だったと思いますよ」

■『心の状態』が悪い

ゆま「今ではグッズ販売の他に、症状別や職業別の入浴法、さらに９０個以上の質問に答えると、自分に見合った入浴法を教えてくれる“お風呂診断”もやっているんですよね。ちなみに、私も事前にお風呂診断してみたんですが（笑）」

松永「はい。麻美さんは５００点満点中１８０点でした。平均は２４１点なので、点数はやや低めですね」

ゆま「恥ずかしい……。お風呂診断の結果は５つの項目に分かれていて、『身体の状態』『心の状態』『生活習慣』『仕事環境』『入浴習慣』。中でも私は『心の状態』が最悪で、１００点満点中、なんと４点でした（笑）」

松永「まあ、これは自己分析になるので、麻美さんは自分に厳しいとも言えますけどね。あと、気になったのは『身体の状態』３３点、『生活習慣』３２点ですね。一方、『入浴環境』は６５点と高いんですよね」

ゆま「お風呂は好きだから……。