フランス、警察がアジア人に「顔全体を覆え」 差別横行で外出時は恐怖「下を向いて歩く」の声も (2/2ページ)

リアルライブ



 「子どもの差別発言を聞き、親は注意するものだと思っていましたが、むしろ『〇〇君(息子の名前)には近付かないように、〇〇君たちのせいでフランスは大変なことになっているのよ』といったことを言っていて悲しくなりました。今は、息子を幼稚園に行かせるのもためらっています」(中国人家族の父親)

 日本人もアジア人として差別の対象になってはいるものの、あまり外出をしないなどの対策を取っているからか、目立った実害は出ていないと在仏日本人は話す。しかし日常生活で差別を感じる場面に遭遇することはあるそうだ。

 「2回目のロックダウン後、仕事で会った人に、『コロナじゃないよね?』と言われることは数回ありました。相手は冗談のつもりでしょうが、そういった冗談を言っていい雰囲気があることに憤りを感じます。フランス社会が差別を許していると言わざるを得ません。私の周りの日本人に話を聞くと、どうしても外出しなければならない時は、帽子を目深にかぶったり下を向いて歩くという人は多いです」(フランス在住日本人)

 こういった差別に対しては在仏アジア人たちが「#JeNeSuisPasUnVirus(私はウイルスではない)」というハッシュタグをつけてSNS上で差別反対を訴え対抗している。すべてのフランス人がアジア人差別に関与しているわけではないものの、つらい思いをしている在仏アジア人は少なくはないようだ。
「フランス、警察がアジア人に「顔全体を覆え」 差別横行で外出時は恐怖「下を向いて歩く」の声も」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧