国民的〈CMシンデレラ〉を総直撃<芦川よしみ>「タケダ胃腸薬21」 (2/2ページ)
──新人賞を内藤やす子やピンク・レディーと争った歌手の実績がありながら、なぜ?
芦川 私は演歌系でしたので、仕事は夜の営業が中心になるんです。地方のグランドキャバレーで歌うとどうしても酔ったお客さんに触られるようなことが多く‥‥。それよりも全員で作り上げる女優の仕事のほうに喜びを感じていました。
──いや、あのCMも「チーママを演じる」という部分で女優だったと思いますよ。
芦川 ありがとうございます。ただ、あのフレーズを聞いたら一瞬で「あ、これは売れる!」と思いましたね。
──ところが、武田鉄矢とのコンビでは発売されず、別のペアが何組も「競作」として名乗りを上げた。
芦川 武田さんが「自分の作った歌以外はちょっと」とおっしゃったんですが、翌年の「男と女のはしご酒」は、ようやく武田さんとレコード発売。あの「ザ・ベストテン」(TBS系)にもランクインして、武田さんは福岡、私は京都、それに東京のスタジオを結んで3元中継で歌ったこともあったんですよ。
──レコードのヒットは、本来の胃腸薬の売り上げにも貢献したようです。