伊藤健太郎、伊勢谷友介、渡部建…「やらかし芸能人」違約金とその後

日刊大衆

伊藤健太郎
伊藤健太郎

 人気者のしくじりは、賠償額もケタ違い!? 悲しき転落劇の壮絶な一部始終をその事件とともに振り返る!

 10月28日、俳優の伊藤健太郎(23)が、乗用車を運転中にバイクに衝突。そのまま現場から立ち去ったとして、道交法違反(ひき逃げ)などの容疑で、警視庁原宿署に逮捕された。

「伊藤といえば、NHKドラ『スカーレット』をはじめ、話題作に多数出演。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの超売れっ子でしたから、芸能界にも大きな衝撃が走りました」(芸能記者)

 今を代表する人気者だけに、事件の影響は甚大だ。

「逮捕されたのは出演映画の公開直前。さらに11月6日には主演作『十二単衣を着た悪魔』の公開が控えていましたから、関係者は対応に追われてパニック状態だったようです。14本出演していたCMはすべて吹っ飛びましたし、12月に予定されていた明治座での主演舞台も、いったん白紙だとか」(前同)

 出演映画は無事に公開されることになったが、そんな伊藤に取り沙汰されているのが、莫大な「違約金」問題。一部報道では「最低でも5億円」とも伝えられている。「やはり大きいのはCMでしょう」と語るのは、芸能リポーターの川内天子氏だ。

「昔は“不祥事を起こせば、契約金の3倍返し”ともいわれました。最近はスポンサーや代理店との交渉次第とも聞きますが、14本ともなると、やはり“億超え”でしょうね」(同)

 同じく、芸能リポーターの城下尊之氏は、主演舞台の行方が左右すると語る。

「舞台が中止になると、出演者全員のギャラを半分は保障する必要が出てくる。加えて制作費、広告宣伝費なども不祥事を起こしたタレントに請求されることになります。今回は全国で50を超える公演が予定されていましたから、考えるだけでも恐ろしい金額に……」

 さらに、その先に厳しい現実も待っているようだ。

「“ひき逃げ”はイメージが悪すぎます。法的なことが片づいても、即復帰とはならないでしょう。今後の芸能活動はかなり難しくなるのでは」(前出の川内氏)

■薬物で逮捕されて

 だが、伊藤以外にも“やらかし芸能人”は、近年だけでも枚挙に暇がない。記憶に新しいところでは、今年9月、逮捕された伊勢谷友介(44)だ。

「自宅で押収された薬物は約40回分と、かなり大量。長年の常習者だった可能性が高く、おかげで過去に熱愛が報じられた広末涼子長澤まさみ森星などにまで、あらぬ疑いがかけられました」(前出の芸能記者)

 伊勢谷もまた、伊藤に劣らぬ人気俳優だっただけに、一部報道では違約金が10億円に上るという説もあるほど。

「ダメージが大きかったのは、俳優業以外の活動。伊勢谷は『リバーズプロジェクト』代表として社会事業家の顔もあり、自治体や大企業を絡めた大きなプロジェクトを、いくつも並行して行っていました。動く金額に比例して、損害も大きいようです」(夕刊紙記者)

 現在、伊勢谷は12月の初公判を待つ身だが、同じく違法薬物により逮捕され、懲役1年6月・執行猶予3年の有罪判決を受けたのは、ミュージシャンで俳優のピエール瀧(53)。

「瀧さんは昨年3月に逮捕されましたが、100億円以上の損害賠償案件になるのでは……とも囁かれました」(映画ライター)

 なんともケタ外れの額なのには理由がある。瀧がディズニーアニメの人気キャラを演じていたからだ。

「大ヒット映画『アナと雪の女王』のオラフ役で人気を博していました。昨年は続編が公開予定でしたし、逮捕を受けて、ディズニーはすぐに声優交代を発表。アメリカは契約にシビアですから、世界的コンテンツの価値を毀損したということで、それだけの額が噂されたわけです」(前同)

 実際、どれだけの違約金が発生したのかは不明だが、瀧はすでに音楽活動を再開。来春公開予定の映画『ゾッキ』で、俳優復帰することも発表されている。

■チュート徳井はカムバックしたが

 復帰といえば、10月14日、レギュラー番組『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)にカムバックしたのは、チュートリアル徳井義実(45)。実に、約1年ぶりのテレビ出演だった。

「昨年10月、3年分の法人所得の1億1800万円が無申告であると指摘され、修正申告に応じていたことが発覚。謝罪会見を開き、原因が“想像を絶するルーズさ”だと釈明しましたが、逆に批判が殺到する結果に」(前出の夕刊紙記者)

 その後、徳井は活動を自粛。CM2本は降板し、10本以上あったレギュラー番組は対応を余儀なくされた。

「徳井の身から出たサビですから、当然、吉本興業が全額負担するとも思えません。徳井の負担は1億円以上と、追徴税よりも大きかったはず」(芸能事務所関係者)

 一方、お先真っ暗なのが俳優の新井浩文(41)。昨年2月に逮捕。名脇役として引く手あまただっただけに、穴をあけた仕事は多く、違約金は5億円以上と報じられた。

「裁判では、一部始終が被害女性から説明されました。さらに行為後、“お詫び”として女性に7万円を手渡そうとしていたことも明らかになっています」(全国紙社会部記者)

 懲役5年の実刑判決が言い渡されたが、新井は“合意があると思った”との主張を譲らず、即日控訴。

「今年に入り、女性側との示談が成立。控訴審は11月17日に判決が言い渡されますが、それでも執行猶予はつかないでしょう。俳優復帰は厳しいと見られます」(前同)

■ここ数年のトレンドは「不倫」

 芸能人のやらかしといえば、ここ数年のトレンドは、やはり「不倫」。今年6月には、アンジャッシュ渡部建(48)の“トイレ不倫”が世間を騒がせた。

「複数女性と不倫していただけでなく、相手を六本木ヒルズの多目的トイレに呼び出し、わずか3分で1万円を握らせて帰らせていた。女性の扱いがあまりにヒドいと総バッシングを受けたのも当然ですね」(芸能ライター)

 高かった好感度は地に落ち、10本あったレギュラー番組からは姿を消した。

「収録済み番組の再編集や制作費、代役の出演ギャラの他、さらに出演中のCM3本にも違約金が発生したはず。およそ1億円前後だといわれています」(前同)

 結果、妻・佐々木希(32)との初共演CMも封印されたが、自分を裏切った夫を、妻は見捨てはしなかった。

「騒動後、佐々木は積極的にメディアに出て、精力的に仕事をこなしています。渡部の違約金は、すでに全額を払い終えているようですが、今の渡部は無職ですから、実質、佐々木が負担したようなもの。“夫は私が支える”という強い意志を感じますね」(同)

 同じ不倫でも、シビアな結末を迎えたのは俳優の東出昌大(32)。今年1月、女優・唐田えりか(23)との3年不倫が発覚。理想の夫婦といわれた女優の(34)とは、別居の末、離婚することとなった。

「東出のCM出演料は1本5000万円とも言われていて、当時4本出演していたので合計2億円の損害が出たことになります。さらには、家庭的なイクメン俳優としてファミリー向けのCMも多かった。急転直下のイメージダウンはプライスレスですね(笑)」(広告代理店関係者)

 不倫発覚後、東出は自粛せずに俳優業を続けているが、相手の唐田は今も事実上の謹慎状態。女性側が払う不倫の代償も、実はなかなかに大きいのだ。

 矢口真里(37)は13年、自宅での不倫中に、夫だった俳優の中村昌也(34)が帰宅。相手男性を急いで隠した“クローゼット不倫”で波紋を呼んだ。

「中村とは、すぐに離婚。全仕事を降板しましたが、最近ではバラエティで自ら不倫をネタにするまでに。ただ、数千万円といわれた違約金は、今もコツコツと返済中のようです」(芸能記者)

 17年に“ゲス不倫”で世を賑わせたベッキー(36)も、多額の違約金に自腹を切ったという。

「5億円を、すでに完済したそうです。しかも、“所属事務所と折半”という慣例を固辞し、“全額、自分で支払います”と申し出たのだとか」(芸能プロ幹部)

 皮肉にも2009年、酒井法子(49)が逮捕された際、事務所が肩代わりすることになった5億円もの違約金返済に、多大な貢献をしたとされたのが、売れっ子で後輩のベッキーだった。

「ベッキーは昨年1月、巨人コーチの片岡治大と結婚し、今年3月には第一子を出産。今も表舞台に復帰できない酒井に対し、ベッキーが女性の幸せをつかんだのが印象的です」(前同)

 17年、妻子ある医師とのW不倫が発覚した斉藤由貴(54)もダメージを負った。

「CMやNHK大河ドラマを降板し、違約金は4億円にも上ると報じられました。でも、一番の痛手は、不倫関係を否定した後、相手男性の写真が流出してしまったことでは……」(前出の芸能ライター)

 不倫のツケは、芸能人以外でも払わされる。東京五輪での金メダルも期待されていた競泳の瀬戸大也選手(26)も、その一人だ。

「今年10月、元CAの美女と不倫していたことが明らかに。本人のみならず、妻で元飛び込み選手の馬淵優佳さんまで謝罪したことに、多くの同情が集まりました」(スポーツ紙記者)

 その後、瀬戸選手に、日本水泳連盟から年内の活動停止が言い渡された。

「年間数千万円でスポンサー契約を結んでいたANAは契約解除。出演CMや協賛企業に対する違約金が発生する可能性もあり、億単位の金が請求されるケースも指摘されてます」(前同)

 茨の道を歩む有名人たちの今後を見守ろう。

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