「こん棒で撲殺すべき」北朝鮮が“バイデン次期大統領”を忌み嫌う理由とは? (2/2ページ)

Asagei Biz

社会的には何の価値もない男だ』と張成沢氏や金正男氏の殺害事件への関与を非難したんです」(前出・ジャーナリスト)

 するとその3日後には朝鮮中央通信がバイデン氏について「政治家としての品格はおろか、人間の初歩的な体裁も備えられなかったバイデンが先日、われわれの最高の尊厳を冒とくする妄言をまたもや吐いたのである」と非難。さらに次のようにコキおろした。

「大統領選挙で2回も落選しても三日飢えた野良犬のように歩き回り、大統領選挙競争に熱を上げているというのだから、バイデンこそ、執権欲に狂った老いぼれ狂人である。それに痴呆末期症状まで重なって自分が仕えていたオバマの名前まで忘れて『私の上司』と言ったのを見ると、今やあの世へ行く時になったようである。バイデンのような狂犬を放置するならより多くの人々を害するので、もっと遅れる前にこん棒で撲殺すべきである」

 そして、大統領選挙の投票日を控えた10月23日のトランプ氏との討論会で、バイデン氏は自身が大統領になったあかつきには、「核の能力を減少させることに彼(正恩氏)が同意するという条件付きで」と、首脳会談に応じるとの考えを示したのである。

「トランプ大統領は今回の選挙に不正があるとして法廷闘争に乗り出したこともあり、米の分断がさらに激しさを増すことは必至です。そうなれば、米国内で様々な問題が起こり、北朝鮮との外交がそっちのけになることも考えられます。もともとバイデン氏は北朝鮮への関心度が低く、対応としてはオバマ政権時の『戦略的忍耐』が予想されます。つまり、北朝鮮側が譲歩を見せるまではアメリカはなんら干渉はしないという政策が復活する可能性は高い。そうなれば、今まで築いてきた米朝関係が振出しに戻ってしまいますからね。おそらく、金委員長も歯ぎしりしていることでしょうね」

 さて、対米関係打開をトランプ氏との「個人的関係」に大きく依存してきた金正恩委員長の心中は……。

(灯倫太郎)

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