お笑いコンビ「空気階段」が持つ違和感と魅力の秘密 (1/2ページ)
キングオブコント2020が開催された夜、普段は録音放送の「空気階段」のラジオが生放送でオンエアされた。
深夜3時半の眠気は2人の興奮冷めやらぬトークによって吹き飛ばされ、そして私は、布団の中で少し泣いた。
■存在感と狂気のコンビ
空気階段との出会いは、お笑い番組で偶然「クローゼット」のネタを見たこと。
浮気相手の恋人から逃げるためにクローゼットに隠れる、という流れはある意味定番だが、そのクローゼットが異空間につながっているという展開を始めたところから、テレビに釘付けになっていた。
異空間に現れた謎の男を演じる鈴木もぐらさんのインパクトはものすごく、空気階段のYouTubeチャンネルにも上がっていたそのコントを何回も見てしまい、脳内にもぐらさんの声が突然流れるほどになってしまった。
◇空気階段「クローゼット」
https://youtu.be/w0ZtLJOOJyg
キングオブコント2019では上位3組に入れなかったものの、水川かたまりさんの「お笑いのある世界に生まれてきて良かったです」というコメントを聞いて、このコンビは絶対に大丈夫だ、と思ったのだ。
まっすぐな気持ちをごまかさずに言える芸人さんには、個人的に絶大な信頼を置いているというのもあるけれど、ニコリともせずにコメントしたかたまりさんには一種の狂気も感じた。
独特の存在感を放つもぐらさんと、静かながらも狂気を内包しているかたまりさん。その2人が組んだらもう、面白くないわけがないのだ。
■「普通」からズレてる人間臭いコント
空気階段のコントは、いつも少しだけ不思議だ。どちらかといえばポップなネタではなく、入り組んだりズレたりしている。その複雑さがコントに奥行きを持たせて、演じるキャラクターは魅力的になる。
キングオブコント2020で披露された、霊媒師のネタと定時制高校でのネタは、まさに空気階段でしか作り上げられない世界観なのだと思った。