81歳名医が毎日飲んでいる「免疫力UP」ご長寿スープ

日刊大衆

写真はイメージです
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 日々を元気に過ごすためには、食事が肝心! 免疫学のプロが実践する、冬の病を遠ざけるおいしい食卓!

 新型コロナウイルスやインフルエンザのW流行が懸念される、これからの季節。ウイルスの脅威から、いったい、どうやって身を守ればいいのだろうか?

「免疫力を高めれば、コロナも怖くありません」

 こう断言するのは、感染免疫学の権威である東京医科歯科大学名誉教授で、医学博士の藤田紘一郎氏。同氏は10月に発売された著書『免疫専門医が毎日飲んでいる長寿スープ』(ダイヤモンド社)で、腸や腸内細菌と免疫力との関係性を解説するとともに、免疫力を高める73種類のスープを紹介しているのだ。藤田氏は、今年81歳になったとは思えないような若々しい声で話す。

「スープというと、なにやら難しそうに聞こえますが、全然、そんなことはないんですよ。基本の作り方は、鍋で肉や魚、野菜などの食材を入れて煮込み、最後に塩コショウをするだけです」

 たとえば、著書で一番最初に紹介されている『究極の長寿スープ』は、藤田氏がこの2〜3年、奥さんと毎日、お昼に食べているスープだという。

「水400〜500ccを入れた鍋に、鶏の手羽中と、冷蔵庫にある野菜を適当な大きさに切って入れるだけ。弱い中火で20〜30分ぐらい煮込んで、最後に塩とコショウで味をつけて、リンゴ酢を大さじ1杯入れて、できあがりです」(前同)

 味つけはシンプルだが、スープには、鶏のダシと野菜でしっかり味がついている。また、煮込むことで、手羽肉は口で骨からはがせるほど、柔らかくなる。

「煮込む時間は計らずに、火にかけて放置しているだけなので、楽ですよ。鶏の手羽中は安いですし、味つけに飽きたら、シチュー風にしてみたり、みそやしょうゆ、キムチなどで、味つけを変えています」

 こう口を添えるのは、調理担当の藤田氏の奥さんだ。

「スープのいいところは、煮込むことで野菜のかさが減り、量を食べられることなんですよ」(藤田氏)

 藤田氏がこう話すと、奥さんも、「鍋のふたが閉まらないぐらい野菜を入れても、煮込んでいると、小さくなるんです。サラダより、ずっとたくさん食べられます」と太鼓判を押す。

 長寿スープの免疫力アップ効果は、この野菜によるところが大きいようだ。

■腸の細菌は免疫力アップ

「免疫力は、体の免疫細胞の70%が集まっている、腸で決まると言っても、過言ではありません。腸の免疫細胞を強くするのが善玉菌なんですが、野菜には、善玉菌の好物である食物繊維が、たっぷり含まれています」(藤田氏)

 腸の細菌は、免疫力をアップさせるだけではない。

「善玉菌は、ビタミン類の合成や幸福感をもたらす、ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質の原料の合成も担っています。さらに、腸管の保護や、大腸がん・肝臓がんの予防と改善、糖尿病や肥満の予防にも役立つとの情報もあります」(健康雑誌記者)

 藤田氏の若々しさも、野菜の効果だというのだ。

「野菜には、ポリフェノールやカロテノイドなどの抗酸化物質が多く含まれています。これが、免疫力を下げ、体を老化させる“活性酸素”を除去してくれるんです」(藤田氏)

 もちろん、鶏の手羽中にも、おいしい効果が。

「手羽中なら、骨の中のミネラルやコラーゲンが、比較的短時間、20分くらい煮込むだけで溶け出します。鶏に限らず、骨つきの肉や魚のスープは“ボーンブロス”と呼ばれています。たとえば、香港人が日本人より長寿なのも、鶏を煮込んだスープをよく飲むから、といわれていて、米国のセレブやスポーツ選手にも注目されています」(前同)

■梅干しは胃腸の働きを増進

 前出の著書には、さらに簡単に作れるスープも。『梅干しとおかか、のりのスープ』は、材料を器に入れて、お湯やお茶を注ぐだけという手軽さだ。

「梅干しの酸味の原因であるクエン酸は、胃腸の働きを増進して、たんぱく質の消化をよくしてくれます。また梅干しには疲労回復に効く、リンゴ酸も含まれています」(前出の記者)

 朝の忙しいときに、うってつけのスープだろう。『塩昆布とトマトの緑茶スープ』も、具材を入れて、お茶を注ぐだけだ。

「トマトの赤い成分、リコピンには、非常に強い抗酸化作用があります。また、塩昆布はたんぱく質の割合が多く、カリウムやカルシウムなどのミネラルや食物繊維も豊富です。緑茶の渋み成分のカテキンには強力な抗酸化作用があり、緑茶のうまみ成分のテアニンには記憶力や集中力を高める効果があります」(全国紙文化部記者)

 午後の仕事の前に飲みたいスープと言える。

 次の『キャベツとしらすのしょうがスープ』は、「食物繊維の塊であるキャベツ、がんや糖尿病の予防になるとされるシラス、そして体を温めるショウガの3点セットですね」(前同)

 より食欲を増進させるため、ニンニクを入れよう。

■発酵食品が主役のスープ

 さらなる健康志向の読者に、藤田氏がオススメするのが『キムチと厚揚げのスープ』と『納豆とオクラ、めかぶのみそスープ』。発酵食品が主役のスープだ。

「善玉菌の多い腸内環境にするには、発酵食品も重要な役割を果たします。キムチや納豆の他にも、ぬか漬け、みそ、しょうゆなどがあります。これらは善玉菌となる乳酸菌を多く含んでいて、日本人の腸と相性が良いんです」(藤田氏)

 さらに、乳酸菌をパワーアップさせるには、「大豆やタマネギに含まれる、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖をとると良いといわれています」(料理雑誌記者)

 ちなみに、スープの具材や味つけは、アレンジしだいで、無限の可能性がある。

「キムチと豚肉のスープも、よく作りますね。他にも、キムチとカボチャなど、へんてこな組み合わせに思えるものも、スープにして煮込んでみると、意外とおいしく食べられるんですよ。最初に説明した『究極の長寿スープ』に、お酢を入れると話したら、“酸っぱいものを入れるんですか?”と驚く方もいるんですが、食べてみると、お酢が味になじんでサッパリします」(藤田氏の奥さん)

 寒さが厳しくなるこれからの時期、藤田氏は、「自分流でいいので、まずは2週間、肉や魚と、たっぷりの野菜を煮込んだスープを試してほしい」と言う。

「冬に温かいスープを飲むことで、体の内部が温まり、“ミトコンドリアエンジン”という、免疫力を上げてくれる機能が活発になります。白湯だけだと、栄養が足りませんし、食欲を満たすために、ごはんやパンを多く食べるのはNGです。ごはんやパンの炭水化物は、分解するときに、ミトコンドリアエンジンと相反する“解糖エンジン”を使います。特に中高年にとっては、腸の力を弱めてしまうんです」(藤田氏)

 もっと食べたいときは、野菜や肉類を多めに入れるようにしてほしい。

「免疫力が確実にアップしますし、体の調子も上向くことが実感できるはずです」(前同)

 前出の著書には、一年を通して使えるレシピも多数掲載されている。たとえば『しば漬けヨーグルトスープ』は、乳酸菌たっぷりのヨーグルトを使った、夏に飲みたい冷製スープだ。

 ただし、「冬は温かいスープがいいです」と、藤田氏は注意をうながす。

 まずは2週間、これらのレシピを参考にしてスープを作り、コロナやインフルが襲う冬に備えよう!

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