宇宙は脳で脳は宇宙。複雑な2つのネットワーク構造は驚くほどよく似ていることが科学的に証明される(イタリア研究) (2/3ページ)

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左側がマウスの脳細胞、右側が宇宙の大規模構造
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image by:nytimes

・数値でみる科学的な類似点

 だが似ているのは表面上だけのことではない。

 たとえば人間の小脳はおよそ690億個の神経細胞によって構成されている。一方、「コズミック・ウェブ」と呼ばれる宇宙の巨視的なネットワーク構造を構成するのは、1000億の銀河だ。

 どちらもはっきりとしたネットワークを形成しており、各ノード(脳なら神経細胞、宇宙なら銀河)がフィラメントによって結ばれている。
  
 神経細胞も銀河も大きさはおおむね決まっており、それらはフィラメントの長さのほんのわずかにしか満たない。またノード間を伝わる情報やエネルギーの流れは、各系の質量とエネルギー含有量のおよそ25%のみだ。

 脳とコズミック・ウェブを構成する物質の密度は均一ではないが、そうしたゆらぎも驚くほど似ている。

 小脳の神経ネットワークを1マイクロメートルから0.1ミリメートルの倍率で観察してみると、その物質の分布は、シミュレーションから得られた500万光年から5億光年の範囲のコズミック・ウェブのそれと同じだったのだ。
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