北陸新幹線「延伸遅延」に石川県知事が怒り!佐賀県に飛び火した「開通問題」 (2/2ページ)

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それ以来、今度は資料を一般に『公開しろ・しない』でモメるようになりました」(前出・全国紙記者)

 16日には岐阜県知事と地元の首長らが連名で、JR東海に27年の開業を求める要望書を提出した。JR東海としては、静岡県の反対もあって事実上延期は止むなしと考えているにもかかわらずだ。だからこの動きにはネットでも、「自己中な行動」、「静岡県知事に要望にいった方が…」と揶揄される始末だ。

 北陸新幹線延伸の延期は、九州・佐賀県にも飛び火した。

 九州新幹線の西九州ルートは将来的には福岡市と長崎市を結ぶ予定だが、間の佐賀県がほぼ素通りになるため、新幹線の規格・在来線の取り扱い・地元負担金などを巡って佐賀県が渋ることで揉めていた。ここへ来ての延期の報に、佐賀県の山口祥義知事が、

「(佐賀県の負担は660億円となっているが)それで済まされるはずがないのは明確」

 と対岸の火事では済まされないとの危機感を露わにしたのだ。

 新幹線やリニアという大動脈は、夢や期待と同時に、アテが外れた地元民に怒りも運ぶものらしい。

(猫間滋)

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