巨人、2年連続ストレート負けの可能性大? DH制対策だけじゃない、反攻に不可欠なパ・リーグ流打撃とは (2/2ページ)

リアルライブ

パ・リーグは相手バッテリーの配球も考えますが、直球が来たらフルスイングという意識が徹底されています。巨人打線も相手投手の直球に力負けしないスイングをしなければ、第3戦目以降もアブナイ」

 力負けしないフルスイング。パ・リーグ流の打撃ができなければ、2年連続ストレート負けの可能性がある。

 また、全試合DH制となった85年の日本シリーズと言えば、「バース、掛布、岡田」の超強力打線で阪神が日本一に輝いている。当時、吉田義男監督が不慣れなDHを託したバッターは、ベテランの弘田澄男だった。全試合、2番DHで出場したが、22打数3安打。打撃優先のDHとしては物足りない数字だが、1番・真弓が出塁すると、犠打に徹した。しかし、1球ごとにバント、バスターなど、バットの構え方を変えて、相手バッテリーを混乱させていた。

 投手が打席に立つセ・リーグでは、バントの成功率が勝敗を分ける。こちらは、「いつも通りの野球をやれば、セ・リーグもパ・リーグも関係ない」ということを証明した。

 僅差のゲーム展開に持ち込み、中継ぎ陣を投入し、逃げ切る原野球だ。そのいつも通りのスタイルに持ち込むには、打線が先制点を取らなければならない。パ・リーグ流のフルスイングを徹底させなければ、セ・リーグ覇者の面目も丸潰れだ。(スポーツライター・飯山満)

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