ワニの口をこじ開けて、愛犬を救った男性(アメリカ) (2/2ページ)

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 ワニは、強靭な顎で犬をしっかりと捕えていたが、リチャードさんは無我夢中でワニの口をこじ開け、愛犬を救出した。

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 ガンナーは腹部に怪我を負い、リチャードさんもワニとの格闘の際に両手を負傷した。

 だが、いずれも軽症でガンナーは獣医の治療を受けて元気になり、リチャードさんも医師のもとで破傷風の予防注射を受けただけで済んだという。

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・野生生物は自然の一部で人間と共存している

 この救出劇の一部始終は、フロリダ州野生生物保護連盟が設置していた監視カメラによって撮影されており、後に同連盟とfSTOP財団によりシェアされた。

 fSTOP財団は、州内の野生生物と人間がうまく共存するための最善の方法について、人々を教育することを目的としている。

 この1件を知ったフロリダ州野生生物保護連盟の地域対策ディレクターであるメレディス・バッドさんは、次のように話している。

フロリダで、ワニにより人が重傷を負ったという事件は稀です。私たちは共有された自然で暮らしており、野生生物を容認するだけでなく、共存している環境の中で彼らを守り繁栄させていかなければなりません。

 ガンナーにとっては不運の出来事だったが、リチャードさんと妻ルイーズさんは、このようにメディアの取材で語った。

野生生物は、私たち人間の利益のためにここで自然を共有しているわけではありません。彼らは、あくまでも野生生物なので、それを認識しながら私たちは暮らしています。ガンナーを襲ったワニを池から移動させたり駆除したりすることには反対です。

 とはいえ、救出劇の瞬間はやはり相当大変だったようだ。

 リチャードさんは「ワニがあんなに速く動くとは思っていなかった。ミサイルのように池から出て来たんだ。犬は我が子同然だから、夢中で助けようと池に飛び込んだよ」と話しており、以降犬の散歩時には池から少なくとも3メートル離れるように注意しているということだ。

written by Scarlet / edited by parumo
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