政府が制作したコロナ関連動画がバズる「日本だったらありえない」の声も 感染拡大もドイツ人に余裕があるワケ (1/2ページ)

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 ヨーロッパでは新型コロナウイルスの第2波が深刻化し、多くの国が再びロックダウンの措置を講じている。ドイツは11月初旬、ヨーロッパ各国に先駆けて早々とロックダウンしたが、感染者数は依然として増加し続け、ここ数日の1日の新規感染者は2万人前後だ。11月26日には現在行われているロックダウンが12月20日まで延長されることが発表され、いまだ予断を許さない状況が続いている。そんなドイツで今、政府が制作したとある動画がバズっているという。

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 その動画とは、今から何十年後かの未来という設定で、一人の老人男性が2020年のコロナ禍について語るというもの。動画の中で男性は「コロナの第2波が来たとき、私は22歳で毎日パーティーをしたい年頃だった」「でもあの頃、私たちは新型コロナウイルスと戦うためにソファの上に1日中いたんだ。私たちにとって何もしないことが武器だった。そんなふうに家でダラダラする人こそが英雄だった」「当時を思い出すと今でも笑えてくるよ」などと話し、過去の設定である2020年の冬を振り返る。動画は、コロナ禍で外出自粛など日々の暮らしに制限がかかりストレスを抱えている人々に対し、「家にいることは今年は特別なことである」と訴え、気持ちを少しでも前向きにしようという想いで、ドイツ政府名義で発信したそうだ。

 動画は、1分30秒ほどの短いものだが、11月14日にドイツ政府の公式YouTubeチャンネルで公開されると、ドイツ国内のみならずヨーロッパを中心に拡散され、11月27日現在、109万回以上再生されている。ドイツ政府が公開した動画はドイツ語だが、有志らが英語字幕やスペイン語字幕などをつけてTwitterやFacebookに投稿し、それがドイツ以外の国でも拡散された。この動画を見た人たちからは称賛の声が寄せられているようだ。

 「ドイツのSNSを見ると、『自分も何十年後かにこうやって振り返ることができたらなと思った。勇気をもらった』『何もしないことが英雄という言葉が心に響いた』などの声が挙がっています。

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