阪神退団の福留、“銭ゲバ”と呼ばれた過去から心配も? 去就注目の大ベテラン、移籍実現への最大の障壁は (2/2ページ)

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あ然とした」、「これ以上の成績を求められても僕自身苦しい。一番いいと思った年。その評価としてはちょっと低いと思う」、「『球団としては精いっぱい』と言われたが、いくら言葉で最大限の評価をしたと言われてもね」と公然と球団を批判した。

 ただ、球団側も故障で16試合を欠場していることや、既に年俸約3億9000万円(同)で契約更改していた守護神・岩瀬仁紀を超える金額は出せないことを理由に譲歩せず。その後、複数回の再交渉を経て、既に春季キャンプが始まっていた翌2007年2月下旬にようやく年俸約3億8500万円(同)で両者合意に至った。

 それまでの言動に加え合意後も「ユニホームを着て野球をしたいのでサインしました」と不服そうなコメントを口にした福留に対し、当時のファンは「4億近い年俸でも不満ってどれだけ銭ゲバなんだ」、「あんだけ好き勝手言っておいて結局500万しか上積みなかったのはダサい」と猛バッシング。なお、福留がそれまで2004年オフ、2005年オフと2年続けて契約更改でゴネていたこともバッシングが強まった要因とみられている。

 こうした経緯があるだけに一部ファンから新天地探しが難航するのではと心配されている福留だが、どうしても現役を続けたいのであれば年俸の大幅減額は避けて通れないことは濃厚。昨季限りで阪神を退団しその後ロッテに入団した鳥谷敬は、年俸が前年の約4億円(同)から実に約3億8400万円ダウンとなる約1600万円(同)となっているため、福留も鳥谷と同程度の金額となることを覚悟しなければいけないかもしれない。

 前述した通算成績をはじめ、実績・経験については申し分ない福留。かつて銭ゲバとまで呼ばれた年俸面のこだわりをどれだけ捨てられるかが移籍実現を左右するのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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