菅義偉首相も「“全集中”」!劇場版アニメも大ヒット『鬼滅の刃』入門ガイド (2/3ページ)
一時期はマスクと同じくらい品薄となり、問い合わせがすごかったですね」(都内の書店員)
“鬼滅”の経済効果は、これだけではない。
「今年10月に公開された映画の興行収入は、1か月足らずで200億円を突破。スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』が持つ日本記録を塗り替えそうな勢いなんです」(映画誌記者)
コロナ禍が広がる中でも勢いは止まらず、「むしろ、在宅時間が多くなる中、ネットの動画配信でアニメを見てファンになった人も多い」(前出の本田氏)というから、驚きだ。
■シリーズ累計発行部数は1億冊突破
ネタバレになるが、本作に登場する鬼たちは、鬼舞辻無惨という親玉に“鬼にされてしまった人間”という設定。こうした背景もあってか、「炭治郎はどこか弱さがあるけど、妹を守るために、もうダメかという修羅場をくぐり抜けて勝つ。しかも、敵である鬼をいたわる優しさもある。今どきいない“いい子”よねえ〜」と、前出の小沢氏も手放しで褒めたたえるのだ。
「映画は、テレビアニメの続編で、原作の7〜8巻で描かれているストーリーがベース。炭治郎たちが、鬼が出没した汽車に乗り込み、鬼殺隊の幹部である“柱”と合流して、敵の幹部と決死の戦いを繰り広げます。繰り返し映画を見に行くリピーターも多く、老若男女問わず、評判がいいですね」(前出の本田氏)
“兄弟の絆”以外で物語を盛り上げるのは、多彩な仲間たちと、その絆だろう。